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2008年9月14日 (日)

TMPGEnc 4.0 XPressで赤千を直す

 「崖の上のポニョ」が大ヒット上映中の昨今ですが、今回は子供向けになったこともあり見に行ってません。DVDかBDでも出たら見ようかと思いますが。
 そんななか7年前に公開された「千と千尋の神隠し」当時こちらは劇場で見ました。しかしその後出たDVDで事件が...。「赤千」という言葉が出るほど赤いのです。ニュースにもなったし、検証サイトもいくつもできて、原因らしきものもわかったわけですが、製作側やメーカの見解は、要は「これがTVで見たときの正しい色」という開き直りに近い対応で片付けられてしまいました。
 でも劇場でもみたけど、こんな気になるほど赤いことなんて絶対なかったぞ。
 これがデフォだと言った手前、国内では「普通の色」で出すのは出しづらくなったのかわかりませんが、その後のTV放送でも赤いままというなんとも悲しい事態のまま現在に至ります。(TVを9300Kとかなり高い色温度にすればそれなりになるようですが、このソフト見るときだけ高い色温度にする必要があるのはおかしい。)日本を代表する映像作品なのにこのままでいいんですかね。

 さて、今更なんでこんなこと書いたかといえば、今回このDVDの色を補正しなおしてみたんですね。実は数年前に一度やっているんですが、最近のソフトでやり直してみました。
 この補正してあげると、赤色フィルタがはずれて特に海と空のシーンとかがとても綺麗になります。でも圧縮されてしまった青と緑のデータを伸張するだけなので、失われたデータが増えるわけではないんですよね。本来はマスターから不自然じゃ無い色のものを作りなおすのが一番いいはずなのです。

Sen1 これは、DVDソースをTMPGEnc 4.0 XPressで表示したヒストグラムです。
画面で沢山色がありそうな部分を選んでますが、緑と青のスケールが圧縮されてあかるい部分は使われていません。全編にわたってます。各所で言われていますが、これを補正するには、緑を黒ベースで33%、青を黒ベースで70%伸張すればいいです。この操作で、緑と青のヒストグラムはレンジ全部使われるようになります。
この処理が、制作時のフィルタ処理と逆操作なのかわかりませんが、画面を見た感じでは自然な色合いになっているので、これでよしとします。(同時にγとかも変更されてないとはいえないので)
しかし、青なんか2/3くらいしかレンジが使われてないし。もったいないかぎりです。

 

 

Sen3_2  TMPGEnc 4.0 XPressの色調補正フィルタの設定
RGBで「コントラスト(黒ベース)」を追加します。
フルスケール各±255なので、上記のパーセントから値を計算します。

 この処理では再エンコードになるので、エンコーダの設定が必要です。TMPGEnc 4.0 XPressでは殆ど自動化されているので、あまり面倒な設定無しで綺麗にエンコードできます。前にやったときはTMPGEnc2.5でやったと思いますが、インタレース処理でおかしくなってなんどかやり直すはめになりました。4.0ではデフォルト値でOKのようです。
 2層にするか1層にするかでビットレートを決めますが、せっかく時間かけるので画質重視に2層ベースにしましょう。
音声はDTS-ESは扱えないので、DOLBYDIGTALのみになります。なにか別のツール使えばあとから再MUXできるのかもしれませんが。音声は好みで音量補正をしてもいいです。
 今回の主な設定はエンコ-ドモードを画質重視、レート調整をVBR(平均7600/max9200/min6500 2パス)、インタレースにしています。詳細設定で「キーフレーム設定を情報ファイルに出力する」にチェックすると、TMPGEnc DVD Author 3でオーサリングするときに限りキーフレーム情報が引き継げます。

補正後のヒストグラムと、補正前後の画像です。夕方のような空が青く澄み切っているのがわかると思います。

Sen2

Sen

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