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2009年5月11日 (月)

書籍:LTspice入門編

 今回はちょっと専門的な話です。SPICEといってもお料理のスパ
イスではありません。回路シミュレータでメジャーなソフトの話です。

 電子回路のシミュレーションは他のシミュレーションと比べ比較的
簡単に出来るんで、プロはともかく趣味で電子工作をやる人でも、
よく使われると思います。

 私も仕事柄使いますが、SPICE系ではPSpiceやSimetrixあと電源
回路用にPSIMやSCATなんかも使うこともあります。
 これらは買うとSPICE系だと100万円位するのが普通なんですが、
元来のSPICEはアメリカの大学で開発され、無料で使えるものです。
ただし、これはGUIなんてものは無く、ネットリストという回路図をSPICE
構文のTEXTで書く必要があり、出てくる結果も数字の塊と使いやす
いものではないです。
 それを使いやすいようGUI環境を整えたり、収束性と呼ばれる解析
エラーを少なくしたり、付加機能をつけたりしたのが商用SPICEとなり
ます。
 これら商用ソフトメーカの多くは、まずは使ってもらうために機能を制
限した試用版を出しています。制限が厳しすぎて全然使えないのもあ
りますが昔のPSpiceや今はSIMetrixが試用版でもそれなりに使えま
す。

 さて小さい回路であれば、解析素子数に制限がある商用ソフトの試用
版で十分なことも多く、これに目をつけてPSpiceの試用版を使ってCQ出版
が色々解説記事を1990年代初頭から出したので、PSpiceは少なくとも
国内ではかなりメジャーになったと思います。(1時期代理店にもなってた
はず。)

 前置きが長くなりましたが、このようにまともに使えるのは有料なソフト
がほとんどのなか、無料でそれなりに使いやすいSPICEがあります。
 ICメーカのリニアテクノロジー社が公開しているLTspiceというものです。
自社のICモデルを積んで、客先に解析してもらうためのものですが、自分
でモデルを無制限に登録して使うことも出来ます。
 結構昔からあって、ネットで使い方を解説するページもあるんですが
まあ仕事ではあまり使いません。ただ昔海外のメーカからこのソフトの回路
ファイルが送られてきて、なんだこれと思ったことはあります。(そのときは
じめてLTspiceを知ったんですが。)
 全く制限の無い状態でGUIもついて無料なんで、魅力的ですが、なぜか
知る人ぞ知るソフトでした。しかし最近急にCQ出版がトランジスタ技術誌の
副本に解説本つけたり、単行本だしたりして、メジャーになりつつあるんじゃ
ないかと思います。PSpice-SIMetrixときて、次はこれかいって感じです。
もちっと早く出てきてもよかった気がしますが、まあ1ICメーカがサービス
で出している様なソフトなんで、出しずらかったのかも。

 というわけで、最近CQ出版のLTspice入門編(新崎康宏著)を購入しま
した。今まで入れてたけどいまいち使い勝手が分からなくて使わなかった
けど、試してみようかと。ただ私が多用するサブサーキットの登録の仕方
が出てないんでこれは応用編に期待でしょうか。MOSトランジスタなんかは
サブサーキット形式で公開されていることが多く、そのままMOSTのシンボ
ルに登録できないんですよね。

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