« ラジオ購入 | トップページ | KENWOODのR-SA7のラジオ部の修理 »

2009年12月19日 (土)

AMステレオラジオSRF-M100を修理した

2015.6 音質改善(低音)もしてみました。

 先日、久々に電源を入れたら、表示は出るけど音が全く出なくなってしまった
ソニーの初代AMステレオラジオSRF-M100をもう一度みてみることにしました。

Srfm100

 前回は良くある不具合という電解コンデンサの容量抜けを疑って、とりあえず、
大容量の電解コンデンサだけを見込み修理で交換してみましたが、動作しませ
んでした。
 今回は、動作させた状態で基板上の電圧をチェックしてみました。その結果ど
うもマイコンからラジオ部へ電源ONの信号が出ても、ラジオ部の電源が入らな
い状態でした。
 原因の探索はサービスマニュアルが無い状況では、パターンをみながらテスター
で当たるしかなく、苦節数時間かかりましたが、今回はなんとか原因を探すことが
出来ました。デバイスの故障でないことが幸いでした。

 結局電解コンデンサの下のパターンが何らかの原因で腐食してスルーホール
部分の銅が無くなってOPENになってました。原因は電解コンデンサの電解液の
液漏れの可能性が高いです。こんな液漏れしやすいところに腐食しやすいパタ
ーン入れているのも問題かなあ。表示が出るけど音が出ないという同じ不具合は
多いみたいなんで、結構同じ原因かもしれません。

 Srfm100_ng

 赤丸の場所が問題の箇所です。このように黒く変色して完全に銅がなくなって
います。ここは上に4V 220uFの電源安定用の超小型電解コンデンサがあった場所
です。ここから、ラジオ部の主電源のトランジスタスイッチにつながりますが、ここが
切れているので信号が来ても電源が入りませんでした。

 これで原因がわかりましたが、念のため電源安定用の電解コンデンサ4個を交
換することにします。しかし手持ちの部品は大きくて入らないので、秋葉原まで
探しに行くことにしました。同じものはもしかしたらソニーのサービスで入手可能
かもしれませんが、既にこの製品は保守部品の保有期限を過ぎており、他製品
で使われているの相当品を入手するしかないと思います。
 いずれにしろ純正部品の入手は困難なので、何とか収まる程度の大きさの部品
を探してみることにしました。

用意する部品: 470uF x2  220uF x2 耐圧4V以上(多分パーツ屋にあるのは6.3V以
上かと。) 筐体に入るなるべく小型のもの。

 結果ラジオデパート内の瀬田無線に小型の電解コンが売られていましたので購
入しました。


Photo
購入した電解コンデンサ

 これでも元々の部品より大きいのですが、工夫すれば何とか裏蓋は閉まりそう
です。耐圧も4Vから6.3Vになるので、ディレーティングも大きくなって良いでしょう。

Srfm100_1
コンデンサ交換後(赤丸)

 古いコンデンサは、半田吸い取り線等で半田を除去し、部品を取り外し
基板上をアルコールを染み込ませた綿棒等でフラックスを取り除いておきます。
 そのあと、新しいコンデンサをはんだつけします。極性があるので要注意で
す。このとき裏蓋を合わせながらぶつからない様場所を決めます。

 ついで、切れたパターンの修復です。これは細いジュンフロン線でバイパスを
作りました。

Srfm100_2
追加したバイパス配線(青色線)

 これで修理が完了したので、とりあえず基板だけで組んで動かして見まし
た。ヘッドホンを繋いで電源を入れると見事再び動き出しました。

Srfm100_3
仮組みで動作チェック中

 これでもう暫く使うことができそうです。ロッドアンテナが少し痛んでいるため
完全に収まらないのが残念ですが。2年前に補修部品頼もうとしたけど既に
在庫が無かった....。

 ところで、この個体ですが、不具合チェック中別の製造時の不良箇所を発
見してしまいました。

 Srfm100_ng2

 上の画像はマイコン基板の前面のシールドの中ですが、赤丸内の部品8.2kohm
の固定抵抗がリフローでの実装不良です。電気的にたまたまつながっていたの
か何故なのか、検査をパスしてしまったようです。この状態だといつOPENになっ
てもおかしくないです。ここは今回修正しました。
(仕事でこういうの何回みたことか....。)

|

« ラジオ購入 | トップページ | KENWOODのR-SA7のラジオ部の修理 »

オーディオ・ビデオ」カテゴリの記事

コメント

大変参考になりまして、私のSRF-M100も修理できました。
ありがとうございます。

投稿: cocoabottle | 2010年4月 3日 (土) 19時31分

ブログ拝見しました。なるほど、やはり同じ原因が多いんですね。
それも同じ部分のパターンが切れるとは。
問題のスルーホールはレジストもエッジには十分つかないし、パタ
ーンも周囲の他より細く腐食すると切れやすいんでしょうね。

投稿: まんぼう | 2010年4月 3日 (土) 22時21分

ある日突然音が鳴らなくなったSRF-M100復活しました
手持ちのコンデンサで収まりのよいものが見つからなかったので
該当箇所をジャンパーだけ飛ばしてみたところ復活
どうやら私の機体もパターン腐食のようでした

投稿: junk_mc68040 | 2010年4月21日 (水) 07時25分

記事を書いて下さって、ありがとうございました。
私のSRF-M100も、6年ぶり?ぐらいで、元気に音を鳴らせるように
なりました。
基板が腐食していたとは… ソフト屋さんなので、ハードの
知識が乏しく、勉強になりました!

投稿: Q-chan | 2010年5月22日 (土) 14時18分

ずっと直そうと思っていたのに直せずに
そのままになっていた私のSRF-M100も復活しました。
妻に誕生日プレゼントとしてもらって気に入っていただけに
何とかしたいと思っていました。

ありがとうございました。大感激です。

しかし、同じ不具合がたくさんあるということは、
ソニーの設計ミスですね・・・。
耐圧不足が直接の原因のような気がします。

投稿: nonnon | 2010年7月10日 (土) 16時43分

初めまして、

自分も未だに現役で発売当初からこのラジオ使用していますが
一度も故障した経験はありません。
かれこれ、18年になるようですね。ちょっと調べて見たところ

今朝も、この猛暑に耐えて音声も問題なく出ています。
今のところ故障する要因はこのラジオにはないようです。

最近、よく、耳にしますがSONYの製品は壊れるという
事を良く耳にします。

自分からすると不思議な感じです。
因みに、パソコンも3台SONY、テレビもビデオもSONYですが
一度も故障した事ないですよ

投稿: Sonys | 2010年7月29日 (木) 00時43分

記事の通りにパターンをつなぎました。
すると友人の持ち込んだラジオが再び鳴り出しました。
ありがとうございました。

投稿: きよたか | 2010年8月15日 (日) 10時47分

大体機器にはどこか弱いところがあるので、SRF-M100の場合はここなん
でしょうね。これだけ同様の報告があると。SONYが故障特に多いのかは
べつに統計をとったわけではないのでわかりませんが、どこのメーカの
ものも壊れるときは壊れるものでしょう。いわゆる「ソニータイマー」
なるものは都市伝説の類だと思ってます。

>きよたかさん
通電しないということは、電解液の液漏れで腐食して断線していると思います
ので、ほぼ電解コンデンサは容量抜けしていると考えられます。出来ればこ
の液漏れしたコンデンサだけでも交換と液漏れ部分を洗浄(といってもアルコ
ールか何かで拭いてあげる)
してあげたほうがいいでしょう。腐食が進行してしまうかもしれないので。
コンデンサは通販で買えると思います。例えばマルツ電波はきちんとコンデンサ
の品名・形状を確認して購入可能ですね。

投稿: まんぼう | 2010年8月15日 (日) 19時36分

皆さん愛用されているので驚きました。社会人になって購入した記念の
ラジオでした。やはり、同様に音が鳴らなくなっても処分することが
できません。(今年の春)コンデンサの液漏れが激しく、掃除をしている
ときにこのページを見て、目からうろこでした。無事復帰できました。
感謝いたします。 製造され時間が経過しても使用されている製品は
すばらしいです。

投稿: SERIAL_No39272 | 2010年8月21日 (土) 10時50分

うちにも音の出なくなったSRF-M100があったので、ここの記事を参考に修理して
みました。大阪の共立電子では470uF 4Vコンデンサの6mm高が入手できなかった
ので、一般品470uF 16Vで代用しようとしましたが、ケースに支えるのであきらめて
これ以外の電解コンデンサを交換し、記事どおりジャンパー飛ばしも挙行しました。
ハンダコテを当てると、コンデンサの電解液の匂いが当たりに立ち込めて・・(笑)

結果、ヘッドホンからは問題なく音が出るようになりましたが、スピーカからは
ごく小さい音しか出ませんでした。スピーカからの音質等は問題ないので、470uFの
小型を入手して、再度挑戦してみます。

とても参考になる情報をありがとうございました。

投稿: あけみ | 2010年9月 5日 (日) 22時23分

>あけみさん
 ヘッドホンで問題なく音が出るとすると、AFアンプは動いているみた
いですので、まずは基板とスピーカを接続しているバネがきちんと接続
されているかどうか確認してはどうでしょう。そこが接触不良だとスピ
ーカから音が上手く出ないと思います。
 あとはイヤホンジャックの内部スイッチの接触不良位でしょうか。

投稿: まんぼう | 2010年9月 5日 (日) 23時34分

ブログ拝見致しました。もう新品を買おうかと物色してましたが、手頃な
ポータブル機がなく後継機を捜しておりましたらこちらにたどり着きました。
液漏れしているようでしたが、とりあえず駄目元でバイパスだけでもと繋げて
みましたら直りました。ほんと有り難うございました。
半田する場所が小さくて難儀しましたcoldsweats01

投稿: | 2010年10月13日 (水) 02時52分

AMステレオを聞ける貴重なラジオだったので修理に出したら補修部品
がなく修理出来ませんの返事で諦めていました。
偶然このページを見て、半田の下手な私ですが駄目元でコンデンサを
調達してトライしたら、見事音が.... 感激です。(;;)
貴重なAMステレオラジオ、大事にしたいです。
情報ありがとうございました。

投稿: | 2010年11月 3日 (水) 11時17分

初めまして
永年愛用していた、SRF-M100 が突然音が出なくなりました。
イヤーフォーンでも聞こえません。
時計は正確に動作しております。

捨てるに捨てられず現在も 持っております。
たまたま、このコーナーを発見して このラジオの愛用者の多さに
驚きました。
私も、修理が出来たら良いなと思っております。
何方かお知恵をお願いしたいと思います。
当方、テレビよりラジオ派の74歳になる男性です。

投稿: すずき | 2012年6月 2日 (土) 13時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519113/47061576

この記事へのトラックバック一覧です: AMステレオラジオSRF-M100を修理した:

» SONY FM・AM STEREO SRF-M100 [weblandmarkのブログ]
表示自体は動いているようだが音が出ないSRF-M100。ネットで調べると こちら の症状と同じ。参考にさせてもらい同様に直せるかチャレンジする。 裏蓋を外す。 全面カバーから基盤モジュール?を外す。 スピーカーにはこのバネで接触。ここが原因だったら楽だったんだが。 基盤モジュールはフレーム前後から2枚の基盤で挟む構造。基盤間はフレキシブルケーブルで接続されているので、取り外しに注意が必要。 ベージュのストッパ..... [続きを読む]

受信: 2011年5月28日 (土) 14時22分

« ラジオ購入 | トップページ | KENWOODのR-SA7のラジオ部の修理 »