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2009年12月13日 - 2009年12月19日

2009年12月19日 (土)

AMステレオラジオSRF-M100を修理した

2015.6 音質改善(低音)もしてみました。

 先日、久々に電源を入れたら、表示は出るけど音が全く出なくなってしまった
ソニーの初代AMステレオラジオSRF-M100をもう一度みてみることにしました。

Srfm100

 前回は良くある不具合という電解コンデンサの容量抜けを疑って、とりあえず、
大容量の電解コンデンサだけを見込み修理で交換してみましたが、動作しませ
んでした。
 今回は、動作させた状態で基板上の電圧をチェックしてみました。その結果ど
うもマイコンからラジオ部へ電源ONの信号が出ても、ラジオ部の電源が入らな
い状態でした。
 原因の探索はサービスマニュアルが無い状況では、パターンをみながらテスター
で当たるしかなく、苦節数時間かかりましたが、今回はなんとか原因を探すことが
出来ました。デバイスの故障でないことが幸いでした。

 結局電解コンデンサの下のパターンが何らかの原因で腐食してスルーホール
部分の銅が無くなってOPENになってました。原因は電解コンデンサの電解液の
液漏れの可能性が高いです。こんな液漏れしやすいところに腐食しやすいパタ
ーン入れているのも問題かなあ。表示が出るけど音が出ないという同じ不具合は
多いみたいなんで、結構同じ原因かもしれません。

 Srfm100_ng

 赤丸の場所が問題の箇所です。このように黒く変色して完全に銅がなくなって
います。ここは上に4V 220uFの電源安定用の超小型電解コンデンサがあった場所
です。ここから、ラジオ部の主電源のトランジスタスイッチにつながりますが、ここが
切れているので信号が来ても電源が入りませんでした。

 これで原因がわかりましたが、念のため電源安定用の電解コンデンサ4個を交
換することにします。しかし手持ちの部品は大きくて入らないので、秋葉原まで
探しに行くことにしました。同じものはもしかしたらソニーのサービスで入手可能
かもしれませんが、既にこの製品は保守部品の保有期限を過ぎており、他製品
で使われているの相当品を入手するしかないと思います。
 いずれにしろ純正部品の入手は困難なので、何とか収まる程度の大きさの部品
を探してみることにしました。

用意する部品: 470uF x2  220uF x2 耐圧4V以上(多分パーツ屋にあるのは6.3V以
上かと。) 筐体に入るなるべく小型のもの。

 結果ラジオデパート内の瀬田無線に小型の電解コンが売られていましたので購
入しました。


Photo
購入した電解コンデンサ

 これでも元々の部品より大きいのですが、工夫すれば何とか裏蓋は閉まりそう
です。耐圧も4Vから6.3Vになるので、ディレーティングも大きくなって良いでしょう。

Srfm100_1
コンデンサ交換後(赤丸)

 古いコンデンサは、半田吸い取り線等で半田を除去し、部品を取り外し
基板上をアルコールを染み込ませた綿棒等でフラックスを取り除いておきます。
 そのあと、新しいコンデンサをはんだつけします。極性があるので要注意で
す。このとき裏蓋を合わせながらぶつからない様場所を決めます。

 ついで、切れたパターンの修復です。これは細いジュンフロン線でバイパスを
作りました。

Srfm100_2
追加したバイパス配線(青色線)

 これで修理が完了したので、とりあえず基板だけで組んで動かして見まし
た。ヘッドホンを繋いで電源を入れると見事再び動き出しました。

Srfm100_3
仮組みで動作チェック中

 これでもう暫く使うことができそうです。ロッドアンテナが少し痛んでいるため
完全に収まらないのが残念ですが。2年前に補修部品頼もうとしたけど既に
在庫が無かった....。

 ところで、この個体ですが、不具合チェック中別の製造時の不良箇所を発
見してしまいました。

 Srfm100_ng2

 上の画像はマイコン基板の前面のシールドの中ですが、赤丸内の部品8.2kohm
の固定抵抗がリフローでの実装不良です。電気的にたまたまつながっていたの
か何故なのか、検査をパスしてしまったようです。この状態だといつOPENになっ
てもおかしくないです。ここは今回修正しました。
(仕事でこういうの何回みたことか....。)

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2009年12月13日 (日)

ラジオ購入

 コンポのチューナが壊れたので、携帯ラジオをコンポにつないでいましたが、
ラジオは昔から好きでよく聴くので単品で聞けたほうがいいかなと思い購入する
ことに。ただ小さいのは持っているし、小型なのはスピーカが小さく音質が悪い
ので、据え置き型の大き目のを探しました。

 今国産のまともなラジオはSONYとパナくらいしか作ってなく、あとは中国製
も増えています。地元局が音質良く聞けそうなのを選びました。
 結局、ほとんど唯一のAMステレオ対応据え置きラジオ、SRF-A300にしまし
た。AMステレオを行ってる局は増えるどころか、あまりに対応ラジオが普及せ
ず放送機器の更新時に止める局が出てきている位なんで、今は大都市圏し
か残ってません。

 さて使ってみた感じでは、音質もいいし、感度もそこそこなんでいいです。
鉄筋の室内では、AMステレオはノイズに弱いので単品では窓際にでも置かな
いとノイズが気になりますが、AM-LOOPアンテナを使っているので、問題無い
です。

 このラジオ、コストダウンのためかACジャックすらも省略されていて、電池と
の切り替えは自動になっています。AC給電でも停電時ラジオは鳴り続けるとい
うことなんで、まあ便利といえば便利ではあります。
 筐体はむちゃ軽いです。内部の空間が多いためか中低音が良く出て聴きやす
い音質になっています。

 AMステレオは、位相変調された25Hzのパイロット信号を検出しない強制ステ
レオ処理です。このためステレオモードでは常に位相成分をデコードしているの
でモノラルの局もやや音質がかわります。
 AMはフェージングで、キャリアが途切れることがあるので、まじめにパイロット
信号を処理するとかえって勝手にモノラルに切り替わり聞きづらいことがあるん
で、これは簡単で効果の高い良い仕様だと思います。
 あとSONYは前からモトローラのAMステレオチップセットを使わず、自社製
のチップを使っています。やっぱりラジオには拘りがあるんでしょうか。

 ところで、AMステレオラジオは今はアナログチューニングしかないですね。
まあデコーダ追加のコストもあるのでしょうが、デジタルチューニングにすると、
マイコンからのノイズとPLLのVCOの純度がモノラル機より必要なので、さらに
設計が難しく、コスト高になるのが原因のような気がします。

 初代AMステレオ機、SRF-M100の内部見ると、PLLは結構厳重にシールドして
あります。

 コンポのチューナも分解してみてみました。基板がベークで安物のためか熱で
黒ずんでいたり、リレーも接点がかなりくたびれていて。
 ラジオはAMステレオデコーダはモトローラのチップを使用。IF入力の部分を触ると
反応があり、分解清掃後組みなおすと、一応鳴るようになりました。接触不良だった
かも。ただステレオに切り替わらないなど不安定。
良くある電解コンの容量抜けの可能性もありますが、交換するのも面倒なんでこの
ままかな。

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