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2012年11月24日 (土)

秋月の格安LCRメータ DE-5000

 秋月電子で、台湾のDER EE社というメーカのLCRメータDE-5000の
取り扱いが始まりました。LCRメータは結構値が張るものが殆どなのです
が、これが、4700円という破格値。この値段で、シリーズ・パラレル等価
回路を選択して測定できるというから驚きです。
 仕事で使っているような、ベンチタイプの機械は最低でも20万はするの
ですから。この製品は計測器メーカ大手のアジレントテクノロジーが販売
しているハンディタイプのメータをかなり意識しているようですが、値段は
1/10です。(ガード端子やラジアル部品用の測定端子があったり、かな
り真似している感じ)
 ダメモトで購入してみましたが、結構しっかり測定するのでアマチュア
が使うには十分ではないかと思います。自分で巻いたコイルの測定や
コンデンサの容量チェックに使えます。マルチメータによってはC測定
できるものもありますが、充電時間を測定するDC法で測定するため、
大容量になると測定時間が数十秒にもおよび、測定が大変です。
 しかしこのDE5000は交流信号をつかったIV法と思われるのでかなり高速
です。電解コンデンサの容量抜けチェックも楽に出来ます。

 精度が気になるところですが、ざっくり手持ちの部品を測定した感じでは
実用範囲ではないかと思います。(CAL機能もちゃんとある。)
 そのうち高精度の測定器で測定した既知のデバイスで偏差をみてみたい
と思います。

 尚、多くのLCメータキット類は共振法を使っていて、測定周波数がかなり
高いです。このため比較的低い周波数で測定する本メータとは値が異なる
ことが多いので注意です。
特にインダクタや電解コンみたいなものは顕著だと思います。

De5000
470pF±5%のセラコンの測定。

 測定端子は別売ですが、メーカ純正のものは取り扱ってないようなので
(12/6 ミノムシ型とSMD部品用プローブの取り扱い開始したようです。)
自分で準備する必要があります。バナナジャックとミノムシクリップを使って
写真のように自作するのが良いです。配線が長いと誤差が増え、そもそも
CALでエラーになりやすいので注意します。(テスター用は線が長すぎ。切れば
いいですが)SMD部品用のプローブは今後取り扱うようです。

De50002

ICは、DM5000と書いてあり、一見カスタムチップのようです。

De50003

測定部。非常にシンプルでアナログな調整箇所はVRひとつだけです。
 また4端子構造になっているのがわかります。ここで使われるバナナ
ターミナルは特殊なもので、端子が半円ずつ内部で別れています。
通常のジャックえを刺すと、ジャック側の導体で初めて接続される構造。
外部に4端子で出力するには、多分汎用のプラグは使えないので自作
するしかないです。
 リード部品用の測定端子も上下の金属は別になっているので、両面
基板を使って、こちらから4端子で引き出したほうが簡単そうです。
(純正プローブはこの方法で接続しています。)
なおバナナ側から4端子で使う場合、厳密にはリード端子側に絶縁版を
挟んで上下絶縁する必要があるのではないかと思います。(実際はほと
んど値に影響ないようですが。)
各端子は抵抗を介してそのままICに入力されています。保護ダイオード
を付けるランドはありますが実装されてません。たぶん測定値に影
響するので付けなかったのかもしれません。DC電圧の印加には注意が
必要です。フロントエンドのICが死ぬと思います。

De50004


2012/11/26追記
日置のLCRメータ3522-50との測定値(Ls)の比較です。値段を考えると十分な
精度ではないかと思います。なんといっても1/10以下ですから。

SMD固定インダクタの測定値比較
3522-50の測定電圧は0.5Vに設定 DE-5000は0.6Vらしい。
Lcr

Lcr2

フィルムコンデンサの測定比較
Lcr3

 メーカ純正のSMD部品のクリップ型プローブとワニ口プローブが
発売されました。予想通り両面基板で本体と接続しています。
 


2012/11/27 内部画像と解説を追加
2012/12/6 コンデンサ測定比較追加

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コメント

これはcyrustek社のES51919/ES51920を使ってるから安くできたんですね。

投稿: pet | 2012年11月26日 (月) 20時48分

>petさん
情報ありがとうございます。
LCRメータ用チップセットなんていう、どの位売れるかわからない
ものを製造販売しているのは、なんかすごいです。

投稿: まんぼう | 2012年11月26日 (月) 23時26分

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