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2012年11月18日 - 2012年11月24日

2012年11月24日 (土)

秋月の格安LCRメータ DE-5000

 秋月電子で、台湾のDER EE社というメーカのLCRメータDE-5000の
取り扱いが始まりました。LCRメータは結構値が張るものが殆どなのです
が、これが、4700円という破格値。この値段で、シリーズ・パラレル等価
回路を選択して測定できるというから驚きです。
 仕事で使っているような、ベンチタイプの機械は最低でも20万はするの
ですから。この製品は計測器メーカ大手のアジレントテクノロジーが販売
しているハンディタイプのメータをかなり意識しているようですが、値段は
1/10です。(ガード端子やラジアル部品用の測定端子があったり、かな
り真似している感じ)
 ダメモトで購入してみましたが、結構しっかり測定するのでアマチュア
が使うには十分ではないかと思います。自分で巻いたコイルの測定や
コンデンサの容量チェックに使えます。マルチメータによってはC測定
できるものもありますが、充電時間を測定するDC法で測定するため、
大容量になると測定時間が数十秒にもおよび、測定が大変です。
 しかしこのDE5000は交流信号をつかったIV法と思われるのでかなり高速
です。電解コンデンサの容量抜けチェックも楽に出来ます。

 精度が気になるところですが、ざっくり手持ちの部品を測定した感じでは
実用範囲ではないかと思います。(CAL機能もちゃんとある。)
 そのうち高精度の測定器で測定した既知のデバイスで偏差をみてみたい
と思います。

 尚、多くのLCメータキット類は共振法を使っていて、測定周波数がかなり
高いです。このため比較的低い周波数で測定する本メータとは値が異なる
ことが多いので注意です。
特にインダクタや電解コンみたいなものは顕著だと思います。

De5000
470pF±5%のセラコンの測定。

 測定端子は別売ですが、メーカ純正のものは取り扱ってないようなので
(12/6 ミノムシ型とSMD部品用プローブの取り扱い開始したようです。)
自分で準備する必要があります。バナナジャックとミノムシクリップを使って
写真のように自作するのが良いです。配線が長いと誤差が増え、そもそも
CALでエラーになりやすいので注意します。(テスター用は線が長すぎ。切れば
いいですが)SMD部品用のプローブは今後取り扱うようです。

De50002

ICは、DM5000と書いてあり、一見カスタムチップのようです。

De50003

測定部。非常にシンプルでアナログな調整箇所はVRひとつだけです。
 また4端子構造になっているのがわかります。ここで使われるバナナ
ターミナルは特殊なもので、端子が半円ずつ内部で別れています。
通常のジャックえを刺すと、ジャック側の導体で初めて接続される構造。
外部に4端子で出力するには、多分汎用のプラグは使えないので自作
するしかないです。
 リード部品用の測定端子も上下の金属は別になっているので、両面
基板を使って、こちらから4端子で引き出したほうが簡単そうです。
(純正プローブはこの方法で接続しています。)
なおバナナ側から4端子で使う場合、厳密にはリード端子側に絶縁版を
挟んで上下絶縁する必要があるのではないかと思います。(実際はほと
んど値に影響ないようですが。)
各端子は抵抗を介してそのままICに入力されています。保護ダイオード
を付けるランドはありますが実装されてません。たぶん測定値に影
響するので付けなかったのかもしれません。DC電圧の印加には注意が
必要です。フロントエンドのICが死ぬと思います。

De50004


2012/11/26追記
日置のLCRメータ3522-50との測定値(Ls)の比較です。値段を考えると十分な
精度ではないかと思います。なんといっても1/10以下ですから。

SMD固定インダクタの測定値比較
3522-50の測定電圧は0.5Vに設定 DE-5000は0.6Vらしい。
Lcr

Lcr2

フィルムコンデンサの測定比較
Lcr3

 メーカ純正のSMD部品のクリップ型プローブとワニ口プローブが
発売されました。予想通り両面基板で本体と接続しています。
 


2012/11/27 内部画像と解説を追加
2012/12/6 コンデンサ測定比較追加

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2012年11月18日 (日)

IODATAのHVT-BTLの修理

最近殆ど更新してないので、たまには修理ネタを。
IODATAのデジタルハイビジョンチューナ HVT-BTLを実家で使って
いたのですが、急に全くリモコンが効かなくなったというので見てみま
した。この機種はいわゆる廉価チューナで、本体には電源ボタンしかな
く、リモコンが無いと全く使い物になりません。

 修理に出してもいいのですが、新品でも1万円切ってるし保証も切れ
ているのでダメモトで中を開けてみました。
 極限まで?コストがかからないようにネジは4本のみで全て固定され
てます。なおネジはゴム足の下に隠されてます。(よくあるパターン)

Hvtbtl1

 リモコンが全くきかない以外は映像も一応出ていたので、赤外線
受光モジュールが怪しいと思い、ピコスコープで当ってみました。リモ
コン送信機からの赤外線を当てると信号が出ているので、最初もしか
して原因はこれじゃないのかと諦めかけたのですが、よく見ると信号
レベルが1.9V程しかないうえフラフラと不安定でした。そこで、モジュ
ールを触ると正常になることがあり、そのとき正常にリモコン信号を
受信することを確認しました。これより原因は受光モジュールのはん
だつけ不良ということが判明、はんだを付け直して無事修理完了しま
した。

問題の部品。
Opt

 こんなに早くなるのは製造不良っぽいですが、目視では分かりにく
い状態でした。
 映像は普通に出るのに、まったくリモコンが効かない人は、疑ってみる
といいかもしれません。(リモコン送信機が正常かどうか確認した上で)

----
2013.11.27 追記

 その後、また症状が再発したのでもう一度分解チェックしました。
前回の修理ではんだ付けは修正したはずですが、たまに再発したり
して不安定です。また今回はマイコンもたまに暴走してしまうようです。
部品不良を疑い、秋月電子で相当品と思われる赤外線受光モジュー
ルを購入して交換しました。
 しかし、まだどうもおかしいのでいろいろみていたら、DC電源のコネ
クタが異常に発熱しているのを発見。さらにコネクタ触るとたまに暴
走するみたいなので、ここも交換することにしました。コネクタ発熱
するのは接触抵抗が大きいことを意味するので、電圧低下している
可能性が高いためです。
 このコネクタは汎用規格品ではEIAJの極性統一型プラグと呼ばれる
ものです。千石電商で購入。もともとついているものを切断したのちは
んだ付けで取り付けます。当然ながら極性があるので注意。

 以上の交換で再び正常に使えるようになりました。今回の不具合
はDCプラグの不具合が主因だった可能性が高いと考えてます。
電圧が接触不良で低下したとき内部のSW電源の一部が起動に
失敗して電圧が正常にでなくなるようでした。これがリモコンの
電源にも使われてるためリモコンも効かなくなっていたようです。

20131127_212238

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