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2015年9月23日 (水)

補完FM放送用に携帯ラジオ SRF-R431 を購入した

 通勤ラジオとして、今は修理したSRF-M100やXDR-63TVを使っているのです
が、残念ながらこれから始まる、補完FM放送に対応していません。
 特にXDR-63Vはつい最近のワンセグ対応ラジオなのですが、発売が総務省が
95MHzまでを補完FMに割り当てる前だったのと、ワンセグという日本でしか使
えない仕様で海外で使うことは皆無なので、標準の90MHz設計なんだと思います。

 昔買ったICF-R550Vはあるのですが、FMをステレオで聞きたいので、新たに
SRF-R431を購入しました。R550VはVHFのアナログTV全帯域対応で、入院
前に購入して重宝しました。小型ながら高感度なラジオです。
R431もその流れを汲んだラジオで、小型ながら感度の良いラジオだと思います。
1.5Vの単四電池で長時間動作するのも特徴です。

Radio_new
左から、SRF-R431 ICF-R550V SRF-M100

 AMの感度は、R550VもR431もほぼ同じくらいの感度のような気がします。
M100より若干悪い気がしますが。本体に入るアンテナの大きさ的に不利なの
で致し方ないでしょう。
ユーザインターフェースも同じなので乗り換えも楽です。ただライトが無いの
で暗いと画面が見えません。モノラル機のR550Vは後継機も含めあるのです
が、ステレオ機はなぜか無いのでつけてほしいものです。
 あと気になったのは、ジョグレバーで周波数変える時、上側に倒すと周波数
が下がります。これはR550Vと挙動が逆です。慣れればいいのでしょうが、
なんでわざわざ逆にしたのかわかりません。ファームのプログラムミスなのか
と思ってしまいました。

 本格的な使用はこれからですが、満足な性能な気がします。実はパナソニック
のワンセグラジオも少し前に購入したのですが、AMの受信性能がおかしく
気に入らずあまり使ってない経緯があります。AGCか何かの動作がおかしく
音量が不自然に変化したり、音質も籠ってていまいちなのです。FMの音質は
いいのですが。ワンセグは内臓アンテナにしたのはいいのですが感度的には
SONYのよりは若干落ちるようでした。

その点R431は今まで通りふつうでした。
 付属の巻き取り式ヘッドホンは、ケーブルが細くて不安かもしれませんが
結構丈夫です。ただヘッドホンって使ってると結構痛んでしまうので内臓する
必要があるのか疑問です。これが壊れると修理が高額で買い換えてしまう人
が多いようです。ヘッドホン端子があるので使えないことはないですが。
私的には内臓ヘッドホンの音質が不満なので使うことはないと思います。
内臓ヘッドホンのコスト高そうなので、内臓やめて普通に付属品にしたほうが
安くなっていいような気がします。

 早速、中身興味があったので開けてみました。
(注)これはメーカ保証外になるので保障外になる覚悟がない人はやめましょう。

 巻き取り式のヘッドホンはユニット化されていて、蓋開けただけではばらばらには
なりません。内臓ヘッドホンは巻き取り部を含めてサービスから購入できるようです。
分解はドライバーだけで可能でメンテ性は良いほうだと思います。
裏蓋も最近の機器では珍しくツメが固すぎることもなく簡単に開けられます。

 メインのラジオ用ICは、東芝のTA2154FNGが使われています。東芝のHP見ても
今ではアナログの専用ICの類は掲載されてないのですが、供給はしているようです。
ググるとICのブロック図のみ参照できました。それによると、AM/FMの全受信回路
に加え、FMステレオデコーダまで内臓した高機能ICで1.5V動作のようです。
 SONYもラジオ用ICはあるのに、なぜにわざわざ東芝なのか不思議ですが、
SONYのCXシリーズのラジオ用ICは3V動作のようなので、1.5V動作のために東芝
なのかもしれません。ちなみにR550Vも東芝の別型番のICでした。
AFアンプは新日本無線のNJM2076でした。それ以外にアンプっぽいものは見当た
らないので、スピーカアンプとヘッドホンアンプ共有かもしれません。

 東芝も同様のラジオ出してますが、SONYの名刺ラジオもメインのICは東芝製だと
思うとちょっと面白いです。ただラジオの性能はICだけで決まるものではないので
「中身は東芝製なのかよ」ということではないので誤解のないようにしないといけませ
ん。
#他社のICを使うことは多いと思います。SRF-M100も自社ICが殆どでしたが、
MPXデコーダICは三洋製でしたし。黒いテープの下にはPLL用のマイコンがある
ようです。

431001s
SRF-R431の基板

中央の大型のICが東芝のラジオ用ICです。
高周波固定コイルは白いセラミックチップインダクタが使われています。
IC横の金属ケースはAM用450kHzのセラフィルです。
バーアンテナは筐体の下端に設置されてます。
R550Vのほうがコアの断面積が少し大きいです。R431はAM高感度設計
を仕様でうたってないのでその差でしょうか。

431003
搭載されている、ラジオ用IC TA-2154FNG

431002s
基板ディスプレイ面

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 補完放送ですが、スカイツリー発信の在京3局の補完放送はまだ送信アンテ
ナ工事中のようで電波が出てません。今スカイツリー見ると、ゲイン塔のしたの
ほうに網がかかってますがそこに付けてるようです。
 なお船橋では茨城放送の94.6MHzの電波が外ではかなり良く入ります。水戸
送信のようですが、障害物が少ないようです。音質は普通のFM放送と同じです。
(当たりまえですが...。)

 しばらく使ってますが、小型で軽い割に高感度で音質も良く気に入ってます。
FMはこのあたり強電界地域のせいか若干混変調によるお化けが弱く受信され
るみたいですが、感度と相反する特性なので多少は仕方がないかもしれません。
97.4MHzより上ではイメージ受信もありますが、これも割り当てが94.9MHzまで
なので影響はなさそうです。もっとも、イメージ受信を想定して周波数を割り当
ててるのでしょうが。

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 数ヶ月使ってみての感想など。

 FM補完放送も試験電波が始まり、また既存局も都内の中継局が整備され
首都圏は開局ラッシュの様相です。そんな中、持ち歩いていろいろ聞いてま
すが、特にSONYのラジオ全般にいわれますが、高感度な分強い電波で受
信部が飽和して混変調等が起こりやすいようです。先日東京タワー近くに入
ったら、FMバンド内亡霊だらけで弱い局はつぶされてマトモに使えませんで
した。
 一緒にもっていったパナソニックのワンセグ付きラジオは強電界には強い
ようで、ほとんど問題ありませんでした。これAMの音質がいまいちですがそれ
以外はいいラジオで最初より印象がかわってきています。
 
 補完放送始まって、各局SONYのラジオを自社の通販で販売してますが、
名刺サイズラジオは何故かモノラル機のICF-R354Mを売ってます。(QR、TBS)
供給してるSONYの新製品を売りたい意向もあるのかもですが、せっかく
ステレオで放送してるのに、モノラル機斡旋するのもどうなのかと思います。


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