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2015年11月

2015年11月23日 (月)

SRF-A300の補完FM放送対応調整

 昔購入したSRF-A300という、アナログチューニングの最後のAMステレオ対応
ラジオ。これを補完FM対応に改造というか調整してみました。
 このラジオですが無調整でも90.5MHzのTBSラジオまでは受信できます。それ
以上受信するには調整が必要です。

Srfa30002
調整後93MHzのニッポン放送を受信

 用意するものは調整ドライバと信号発生器代わりのPLL方式のラジオ。
無くても放送波で調整できますが、あると76MHzと95MHzで上限下限が
調整できます。これはPLLラジオの局発の漏れ電波を利用します。ただ小型
の通勤ラジオだと、殆どもれてなくて難しいかもしれません。

 ICF-SW7600GRだと上側ヘテロダインなので、受信周波数+10.7MHzで局発
が発振しています。95MHzだと、84.3MHzに表示をあわせると95MHzの正確
な信号が得られます。また76MHzはSWモードで20.155MHzにすると得られます。
(76.0-55.845=20.155)。調整に十分な程に局発がもれてました。
ICF-SW7600GRなら一台でいいですが、普通のFMラジオの場合、上下ヘテ
ロダインの2台のFMラジオがあるといいです。
FM帯の信号発生器(SSG)があればこんな工夫は不要ですが持ってる人は少な
いでしょうね。
 これら信号源かわりのラジオも無くても放送を受信してあわせることもできます。
希望局が聞ければいい場合はそれでも良いでしょう。元に戻すとき信号源がない
と難しいです。

 基板は調整ポイントがシルク印刷されていました。おまけに調整周波数まで
記載されてます。受信の仕組みがわかってる人なら容易に意味がわかるでし
ょう。

Srfa30001b

 AとBがFMの局発の周波数を調整するものですから、これで受信周波数が調整
できます。あとはCとDのBPFの調整で感度を調整しますが、無理やり受信範囲を
広げるのでうまくトラッキングがとれるのかわかりません。ただここはそんなにQが
高いとは思えないのでそれほどシビアではないでしょう。

 調整前に、一応デフォルト状態を撮影しておきます。Lは空芯コイルなのでいじ
ると見た目では戻せませんが、戻したくなったときの参考にします。

 基準ラジオから95MHzを発生させ、ラジオのチューニングダイヤルを最高周波数
にあわせます。そしてバリコンにあるAのトリマを回して95MHzが受信できるように
します。その後、チューニングダイヤルを最低周波数にして、76MHzを発振させ
Bのコイルを縮めるほ方向に動かします。
 この操作を何回かやります。最大95MHzは調整範囲のほぼ最大っぽいので、地
区の補完放送の放送周波数範囲にとどめてもいいかもしれません。こちらのセット
では調整範囲ぎりぎりでした。

 放送波であわせる場合は同様にバリコンを最高周波数側に合わせてAのトリマ
を回すと、補完放送が聞こえてくると思うので、ダイヤルをちょっと戻したところで
聞こえる様に調整します。
 下のローバンド側がずれるので、Bを調整しますが、下側で聞く局がなければ
そのままでいいと思います。元に戻すとき楽です。低い周波数の局が聞けなく
なった場合はBを調整(縮める)して聞けるように調整します。
 すると高周波側がずれるのでまたAを調整してこの操作を何度か繰り返し
調整します。

 つぎにC,DのRFフィルタのトラッキングをとります。最大周波数ではCのトリマ、
最低周波数でDのコイルを動かして感度が最大になるように調整します。
Sメータが無いので耳であわせますが、かなりブロードなので適当でいいと
思います。下手にいじらなくてもいいかも。

Srfa30003
調整後。トリマは最低容量付近でほぼ調整範囲の上限になってます。
運よく収まりました。


 調整後周波数目盛りは当然ながら全くあわなくなります。局の周波数順番で
判断すると良いでしょう。よく聞く局は付属のカーソルが使えます。
 これでニッポン放送まで受信できるようになりました。茨城放送も受信できる
のですが、混変調に弱いようで近くの強電界の局の亡霊につぶされてあまり
上手く受信できません。これが周波数拡大によるものかはわかりませ
んが、もとからそういう傾向だった気もします。

 なお、元に戻す場合は75MHzと91.5MHzの信号源を用意してそれぞれ上限
下限になるように調整しなおせば良い様です。

 最後に、内部をあけることになるので、自己責任でお願いします。特にAC電
源で動かす場合は内部に高電圧部があるので、電気がよくわからない人は
開けないようにしてください。

 

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2015年11月 8日 (日)

長中短波用アンテナ 303WA-2を導入した

 ICF-SW7600GRを修理して、しばらく使っていましたが、部屋の外だと結構良く入ることがわかりました。そこで外部アンテナを探すことに。簡単なのは普通にワイヤを張っただけのものですが、部屋に引き込むとその部分でノイズを拾いあまりよくないことはわかっていました。今までそれで諦めていたので。

 まずはSONYのBCL専用のオプションでAN-12というアクティブアンテナがありそれを調べたのですが、なんと最近生産終了してしまったようでもう新品は購入できないことが判明しました。そんなことで他のを調べると、安価で評判が良いのがこのApexRadioの303WA-2という垂直アンテナです。アンプの無いパッシブタイプで強電界地域でも混変調に強いとのこと。

 エレメント長も1.8mでベランダでもあまり目立たず、設置するにはうってつけの様でした。結構人気なのかわかりませんが、楽天の直営サイトでは入荷待ち、Amazonでは残り3個ということで少し高めでしたがAmazonで購入。二日程で届きました。その後Amazonみたら売り切れで入荷未定になってたのでタイミングよかったかな。

 早速設置。最初BSアンテナ用のポールの頭が少し余っていたので、そこに相乗りする形で設置しました。しかしこれだと上端が3階に届いてしまうので最終的には専用のベランダ取り付け金具で少し下の位置で固定しました。

303wa2


 ラジオとの接続はBNC-3.5mmモノラルJに変換する必要がありますが、まずは事前に自作したものを使用しました。

 結果短波帯は雲泥の差で室内ではまったく聞こえないのに、このアンテナを接続すると大量に聞こえます。ラジオ日経も地元局並み(実際送信所千葉なので地元ですが...)に入るし、近隣諸国の短波局もガンガンに聞こえました。やっぱアンテナですね。

 一方で一応スペックでは対応している長中波帯はかなり弱く、地元局以外ほとんど聞こえません。ミズホのループアンテナのほうが断然高感度でした。これは住宅にはさまれた2Fのベランダという設置場所もあり、アンテナの性能を出し切れてないのかもしれません。
 FM帯は対応してないはずですが、使ってみると結構良く受かります。近くにNHK千葉とBayFMの送信所があり、そのままつなぐとラジオが過入力になるようで混変調でところどころに亡霊が出たり、音が歪んでマトモに聴けません。
よってアッテネータが必要とわかりました。SW7600GRも本体ATTはあるのですが、毎回絞るのも面倒なので。
 ApexRadioではオプションで可変ATT付きの変換プラグ 35BNC-AT2 も販売していますが品切れですぐには入手できないようです。そこで自作することにしました。
 たまたまネット見てたら35BNC-AT2の内部を写した画像を掲載しているページがありそれを参考にしました。まあ値段を考えると予想通りの回路でした。材料費は600円位でしょうかね。
 なお、細かいこというとこの回路インピーダンスマッチングを全く考慮してないです。しかしアンテナも50Ωにきっちりマッチングとってるわけではないようだし、ラジオも50Ωだともちゃんと書いてないので、まあ受信用であり、結果オーライでいいのだと思います。これでも機能は十分で、いい感じに減衰してくれます。
 この回路はL型回路なので双方向ではないので注意が必要です。方向性があるので、ピンプラグ側から入力はできません。オーディオの音量調整と同じ回路です。 可変抵抗は100Ω 1kΩを使います。材料は秋月電子と千石で全部そろいました。 あとSW7600GRから出ている、直流分をカットする0.1uFのコンデンサを入れています。
(その後、100Ωから1kΩに変更しました。)

 ちなみにSW7600GRのアンテナ端子から出ている電圧は、電流制限抵抗が入っているのでショートしても本体は壊れはしないと思いますが、電池駆動では電池の減りが早くなるかもしれません。

Att_for_radio
注:VRは現在は1kΩBで使用

 これでSW・FMといろいろ聴けて楽しめそうです。MWは今までどおりミズホのUZ-77改を使うことにします。

Img_0621ss
自作したアッテネータ付き変換プラグの中

76005

 追記:
 ICF-SW7600GRのサービスマニュアルがあったので眺めているのですが、アンテナ回路はロッドアンテナに繋がっていたものを、そのままピンジャックへ切り替えて出しているだけなので入力インピーダンスはハイインピーダンスだと思います。さらに外部入力時は、ジャック連動スイッチで中波帯のトラップが追加されます。BC帯は大出力局が多いのでその対策でしょうか。よってマッチングはあまり気にしても仕方がないようです。

 AMアンテナ端子となってますが、回路はFMのRFアンプに繋がってるのでFM放送受信時も生きています。どうも端子に接続するSONYのアンテナがAM用なのでそういう表記にしているだけな気がします。

 長波中波帯はその帯域を減衰させるようなフィルタが入っていますが、生きては居ます。ただかなり減衰させられています。
外部アンテナ端子をはずすと内部のバーアンテナ+アンプ側が動作します。

------

追記2 ApexRadioのプリセレクタ 530APを導入 2017年3月19日

 303WA-2と組み合わせて使うことを想定して発売されている、プリセレクタ530APを入手しました。5バンド切り替えで、500kHzから30MHzまでカバーする同調回路+RFアンプです。
 使用感はいい感じに動作します。ただラジオにSメータがないと同調点はわかりにくいです。この機器が悪いわけではないですが。35BNC-AT2など使っていれば、絞った状態で同調をとるといいでしょう。
 SWを切ると自動でスルーになるので、アンテナだけの状態と比較することも簡単です。

 ねじを外すと内部が見れます。空中配線のみで作られ、手作り感満載という感じです。 部品数はそれほど多くありませんが組み立ては大変そうです。これは人が組み立てるしかないので、コストの多くは人件費ということになるでしょう。構成部品で高そうなのはケースですかね。

530ap2

 回路も確認しました。リードコイルとバリキャップで並列共振回路を構成しています。
アンプは2SK241使ったソース接地回路に2SC1675のバッファという構成です。
バリキャップはTO92形状の2コ入りみたいですが、捺印からはメーカー不明でした。
定数も確認していますが、販売中製品でもありここでは非公開とします。
 リードコイルはかなり小さいです。もっと高性能のコイルを期待してましたが意外でした。でもよく考えるといたずらにQの高いコイルを使うと、同調がシビアになるので、機能のバランス的にいいのかもしれません。

530apb

 最初回路図まで起こす気はありませんでしたが、不具合対策で中をみていたら壊してしまい、回路を起こさざるえなくなりました。普通は修理に出すのでしょうが。
 不具合は、たまにガリガリ音とともに同調が不安定になることがあるというものでした。どこか配線が不良なのかと、中開けて触ってたら電源が入らなくなりました。どうもどこかショートさせてLEDを壊したようです。アンプと直列にLEDが入ってるので、何かで消費電力が増えるとLEDが死ぬ仕組みです。
 LEDを手持ちのものと交換して組み立てなおしたら、最初の不具合もなくなってました。特にはんだ不良もなかったので何だったのか不明です。

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2015年11月 7日 (土)

ICF-SW7600GRのボリュームとDCジャックの修理

 先日実家に戻ったときに、実家においていたICF-SW7600GRを持ってきました。
船橋の部屋ではノイズが多くて短波はあまりよく聞こえないので、実家に戻ったとき
に聴く用に療養から戻るときにそのまま置いてきたものです。
 この機種は、いまさら説明は不要なほど有名なSONYのラジオです。価格も
ラジオとしてはかなり高いです。
 たぶん10年以上前に購入したと思います。ただ最近はSSB FINEと音量の
ボリュームがガリってしまい、症状も悪化。音が0に絞れないとかSSBモードのビー
ト音がピロピロと揺れて聞くに耐え難い状態になってました。
 SONYは機械部品の耐久性にちょっと難がある気がするんですよね...。

 実家では機材がなくてできないので、こっちに持ってきて修理することに
しました。

Img_0619s

 さて修理ですが、本当はガリガリになったボリュームは交換したいところ
ですが、特殊な形状で補修部品じゃないと入手できそうもないです。
10年程前は秋葉原のSONYのSSで補修部品の購入が出来たのですが、
最近は難しくなってるとの話。電気店に知り合いでも居ないと難しいようです。
#電気店経由なら取り寄せできるらしい。
PSE絡みですかね。そこで交換ではなく部品を修理することにしました。
修理といっても洗浄ですけど。

 問題の可変抵抗は、はずしてみるとかなり薄い形状の可変抵抗でアルプス
製の様です。分解して接点を洗浄できれば復活できる可能性が高いのですが、
この抵抗を分解するにはハトメを壊すしかなく、再組み立て不能だとわかりま
した。仕方なく隙間からサンハヤトの接点洗浄剤を吹き付け、動かした後液を
ふき取る作業を数回行い、最後に接点復活剤を接点に広がるように染み込ま
せました。そして余分な液をふき取った後に、基板に戻しました。

組み立て後動作チェックすると、無事ガリが直っており、無音まで絞れるのを
確認。ボリュームの補修は完了しました。
 ところでこのボリュームですが、金属部分のはんだが付いてなかったのは
使用なのかなんなのかわかりません。


 あともう一点問題があり、かなり前DCジャックの接点が導通しなくなり、電
池が使用不能になったことがありました。このときはソニー秋葉原のSSで
電源ジャックを取り寄せたのですが、なぜか古い機種のプラグを取り寄せて
しまい交換できなかったのです。
そのとき暫定のつもりで、基盤からワイヤーでプラグに配線して一応使える
ようにしたのですが、かなり不恰好な状態です。
 またすぐに再取り寄せするのも面倒で後回しにしたまま今に至ってました。

 こちらも基版に乗るように修復することにしました。
 コネクタはEIAJ#2タイプの極性統一型ですが、マル信無線電機製のものが
各所で売られていて入手しやすいようでした。今回はM04-730AOを加工して
対応しました。製品高さが正規品の幅と同じみたいでしたので、横置きを立て
て実装し、高さが足りないのをスペーサをかませて調整しました。
これで機能的には問題ないですが、ちょっと大変でした。
同じメーカでM04-339AOならもしかしたらそのまま使えそうなので、発注中です。
これ秋葉原では欠品中みたいでどこも置いてなく、共立の通販をで取り寄せ中
です。
 なお、これも補修部品が入手できるならそのほうがいいのは言うまでもあり
ません。

7600276001

修復前と修復後

76003

76004

受信基板。裏蓋を開けると、半田面になってるので調整するにはひっくり
返す必要があります。


----2015.11.9追記 ----

 マル信無線電機M04-339AOが届いたので早速確認しました。
 結果全くの互換部品で、何の加工する必要なくそのまま交換可能でした。
先に入手できていれば、先の苦労は必要なかった....。正規品は黄色の
樹脂ですが、これは黒である以外ほぼ同じもののようです。
 DCジャックがぶっ壊れてしまってる..方がいればこの部品があれば、
SONYから補修部品を取り寄せしなくても交換可能です。


76006

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