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2015年11月22日 - 2015年11月28日

2015年11月23日 (月)

SRF-A300の補完FM放送対応調整

 昔購入したSRF-A300という、アナログチューニングの最後のAMステレオ対応
ラジオ。これを補完FM対応に改造というか調整してみました。
 このラジオですが無調整でも90.5MHzのTBSラジオまでは受信できます。それ
以上受信するには調整が必要です。

Srfa30002
調整後93MHzのニッポン放送を受信

 用意するものは調整ドライバと信号発生器代わりのPLL方式のラジオ。
無くても放送波で調整できますが、あると76MHzと95MHzで上限下限が
調整できます。これはPLLラジオの局発の漏れ電波を利用します。ただ小型
の通勤ラジオだと、殆どもれてなくて難しいかもしれません。

 ICF-SW7600GRだと上側ヘテロダインなので、受信周波数+10.7MHzで局発
が発振しています。95MHzだと、84.3MHzに表示をあわせると95MHzの正確
な信号が得られます。また76MHzはSWモードで20.155MHzにすると得られます。
(76.0-55.845=20.155)。調整に十分な程に局発がもれてました。
ICF-SW7600GRなら一台でいいですが、普通のFMラジオの場合、上下ヘテ
ロダインの2台のFMラジオがあるといいです。
FM帯の信号発生器(SSG)があればこんな工夫は不要ですが持ってる人は少な
いでしょうね。
 これら信号源かわりのラジオも無くても放送を受信してあわせることもできます。
希望局が聞ければいい場合はそれでも良いでしょう。元に戻すとき信号源がない
と難しいです。

 基板は調整ポイントがシルク印刷されていました。おまけに調整周波数まで
記載されてます。受信の仕組みがわかってる人なら容易に意味がわかるでし
ょう。

Srfa30001b

 AとBがFMの局発の周波数を調整するものですから、これで受信周波数が調整
できます。あとはCとDのBPFの調整で感度を調整しますが、無理やり受信範囲を
広げるのでうまくトラッキングがとれるのかわかりません。ただここはそんなにQが
高いとは思えないのでそれほどシビアではないでしょう。

 調整前に、一応デフォルト状態を撮影しておきます。Lは空芯コイルなのでいじ
ると見た目では戻せませんが、戻したくなったときの参考にします。

 基準ラジオから95MHzを発生させ、ラジオのチューニングダイヤルを最高周波数
にあわせます。そしてバリコンにあるAのトリマを回して95MHzが受信できるように
します。その後、チューニングダイヤルを最低周波数にして、76MHzを発振させ
Bのコイルを縮めるほ方向に動かします。
 この操作を何回かやります。最大95MHzは調整範囲のほぼ最大っぽいので、地
区の補完放送の放送周波数範囲にとどめてもいいかもしれません。こちらのセット
では調整範囲ぎりぎりでした。

 放送波であわせる場合は同様にバリコンを最高周波数側に合わせてAのトリマ
を回すと、補完放送が聞こえてくると思うので、ダイヤルをちょっと戻したところで
聞こえる様に調整します。
 下のローバンド側がずれるので、Bを調整しますが、下側で聞く局がなければ
そのままでいいと思います。元に戻すとき楽です。低い周波数の局が聞けなく
なった場合はBを調整(縮める)して聞けるように調整します。
 すると高周波側がずれるのでまたAを調整してこの操作を何度か繰り返し
調整します。

 つぎにC,DのRFフィルタのトラッキングをとります。最大周波数ではCのトリマ、
最低周波数でDのコイルを動かして感度が最大になるように調整します。
Sメータが無いので耳であわせますが、かなりブロードなので適当でいいと
思います。下手にいじらなくてもいいかも。

Srfa30003
調整後。トリマは最低容量付近でほぼ調整範囲の上限になってます。
運よく収まりました。


 調整後周波数目盛りは当然ながら全くあわなくなります。局の周波数順番で
判断すると良いでしょう。よく聞く局は付属のカーソルが使えます。
 これでニッポン放送まで受信できるようになりました。茨城放送も受信できる
のですが、混変調に弱いようで近くの強電界の局の亡霊につぶされてあまり
上手く受信できません。これが周波数拡大によるものかはわかりませ
んが、もとからそういう傾向だった気もします。

 なお、元に戻す場合は75MHzと91.5MHzの信号源を用意してそれぞれ上限
下限になるように調整しなおせば良い様です。

 最後に、内部をあけることになるので、自己責任でお願いします。特にAC電
源で動かす場合は内部に高電圧部があるので、電気がよくわからない人は
開けないようにしてください。

 

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