パイオニア製 BD/DVDドライブのトレー不具合の修理
うちにはパイオニアの内蔵型DVDドライブ1台とBDドライブ2台あるの
ですが、しばらく前から、全てトレーが開かない状況になってしまってまし
た。一番最近買ったものでも3年くらいは使ってるので、経年劣化とも言え
るのですが、症状が同じなので、パイオニアドライブ特有の問題なのかと
も思えます。
状態はイジェクトボタン押すとモータが動いてガチッと音はするのですが
何かに引っかかってトレーが出てこないというものです。モータが動こうと
してるタイミングで、トレーを小突いたり、爪で引っ掛けて引っ張ると、普通に
出てきます。いったん動くとしばらくは、出てくるのですが、少し放置すると
同じ状況になります。
状況からゴムベルトの劣化か機構部のグリス枯れじゃないかと思われた
ので、分解して修理してみることにしました。
BDR-208XJB
ちなみに、三台ありましたが、購入時期や機種は違えどローディングの機構は
同じでした。不具合も同じになるのも納得。
分解は、まず下面のねじを全部はずします。昔の機種だとエッジにテープが
貼ってあるのでまずはがす必要があります。
写真の機種のころにはテープはなくなってました。
これで裏蓋が外れます。基板に放熱用のシリコンラバーが乗ってますが、
外れた場合は必ずもとの位置に戻します。
基板はこの状態でははまってるだけで固定されてません。コストダウ
ンのためでしょうね。
裏側では何もすることがないので、上面のケースも外します。
この状態では外しにくいですが、先にフロントパネルを
はずすと簡単にはずれます。
上面の樹脂部品は爪で固定されてるだけなので、内側に押すよう
な感じにすると簡単に外せます。これを外すとトレーが全部引き出せ
ます。
すると、トレー駆動用のモータが見えます。
ゴムベルトは見た目問題なさそうです。駆動音でもゴムが滑ってる
感じはないので、各部のグリスアップを行います。
ギアやプーリーの軸やプラスチックが擦れあう部分に塗ります。
もともと塗ってあったグリスが見えますが、なんか少ないです。
この機種はまだましで、もっと古い製品は殆ど塗られてません。
ここで塗るグリスはプラスチックに対応したものを使います。
その辺で売ってる金属専用のはプラスチック部品を侵します。
私はどこかの修理サイトで電気製品のグリスアップで使っていた
super lubeという汎用グリス(金属やプラスチックに対応)を使って
います。
裏側にも擦れあってる部分があるのでそこにも塗ります。
プーリーとゴムベルトには付けないように気をつけましょう。滑って
しまいます。
綿棒とか使って塗りました。トレーを差し込むと空回しができるので
何回か動かしてなじませました。
最後に分解したときと逆手順で組み立てます。特に問題は出ないと
思いますが、最初に書いたように基板上の放熱用ラバーは触ると落ち
るので外れた場合はもとににもどしたあと裏蓋をしめます。
外れたままだと放熱が不十分で不具合が出るかもしれません。
組み立て後動作させると、無事トレーは出てくるようになりました。
3台同様の修理を行いましたが、1週間経ちましたが問題なく動作し
ています。
たぶん直ったのではないかと思います。
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コメント
上面のケースが簡単に外れないですね。
フロントパネルの外し方を、お願いします。
投稿: 恵子 | 2018年12月22日 (土) 13時08分
トレーが開かなるのは、設計ミスで欠陥品です。
投稿: stc | 2024年4月14日 (日) 18時09分