USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2を購入
いままで、PCオーディオ用にONKYOのSE-U55SXを使ってました。これはちゃんと動いてくれれば、音質的になんの不満もなかったのですが、最近はしょっちゅうプチノイズやパリパリノイズが入り、いい加減嫌気がさしてました。
USBインターフェースからD/Aコンバータへ行くデータが断続してしまうのが原因ぽいのですが、ドライバーはOS標準のドライバーで動いているし、特にファームの類もなく、ほぼいじるところもない状態。さらにONKYOもすでに撤退している状況では言っても改善する見込みもなし。ハードウエアは結構よくできているのに残念です。
USB差しなおしたり、機器の電源入れなおせばリセットされて一時的には治りますが、なにか音が出るとすぐ再発する状況でちょっと我慢ならなくなってました。Win7でも起こってましたが、Win10になってさらに悪化した感じです。
この現象はUSB1.1のインターフェースの機器だと起こりやすいという情報なので、USB2.0の同様の機能の機器を探してみました。この手のUSBオーディオの機器は、今はDTMやWeb放送用が主流のようで、純粋に録音再生のオーディオ用途のはあまり無いことが判明。結局ほぼ同等機能で探すとPCのサウンドボード関係の老舗であるCreativeが販売している以下の製品一択だとわかりました。
USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2 (SB-DM-PHDR2)
早速入手して繋いでみましたが。OS標準ドライバでまずはあっさり動作。つぎにCreativeのドライバをツールとともにいれたものの、何故かドライバーが置き換わらない。かなり試行錯誤してもダメで、いったんアンインストールして、もう一度最新ドライバーをいれたら次は成功。まあ入ったんでいいのですが何か釈然としないです。ちなみに専用ドライバで無いと、機器固有の機能が使えないので困ったことになります。(その後ESETスマートセキュリティの影響との情報もあり...。
やっとセットアップが終わり、使ってみるとノイズが全くなくなり安定して動作しているのでそれだけでストレスが減りました。音質は満足です。
やっとセットアップが終わり、使ってみるとノイズが全くなくなり安定して動作しているのでそれだけでストレスが減りました。音質は満足です。
それから各機能を試してみました。ONKYOのSE-U55SXは本体に入力切替がありPC側の設定切り替えは皆無でしたが、SB-DM-PHDR2はPC側で切り替える設計です。最初少し面倒だと思いましたが、入力デバイスがソフト側で選択できるのでこれはこれで便利です。PC側の音声と独立しているのもいい。
ただライン入力はコンポのFMチューナから録音(いわゆるエアチェック)しようとすると音声レベルが低くて最大にしても足りない。ピークで半分くらいしかレンジが振れないのです。一方で、CD再生音源だと逆に大きすぎてひずむ状態。入力レベル調整のスライダーはあるのですが、AD変換後にデジタル処理で調整してるようで、A/D変換でフルレンジ使うと手の施しようがないのです。
通常のLINE出力は300mVrms位なのに対し、CD等のアナログ出力は2Vrmsくらいあるのでこうなるようです。これには入力にボリュームを追加したほうがよさげ。
S/PDIF入力は、SCMSのコピー禁止フラグが立ってると入力できません。
TVやレコーダ内臓のチューナからの直接の音声はコピワンフラグなので入力できます。
しかしHDMI経由でTVに送られた音声をTVのS/PDIFから取り込んだり、レコーダで録画したものの音声は2世代目となりコピー禁止フラフがたっていて入力できません。
ONKYOのSE-U55SXだと、PCにつながなくても単体でDACとして動作するので、音だけは出ました。(PCで取り込めない)、しかしこの機械ではいったんPCにPCMデータを流す必要があるので、これは許されないことになります。
PS3だと、コンテンツによって細かくコピーフラグがかわるので、キー操作音やコピフリソースだと取り込めるのに、ゲームやコンテンツを再生すると取り込めなくなります。
大昔(20年近く前)はコピーフラグを書き換えるツールが組み立てキットで普通に売ってましたが、法律改正で今は発禁品になっています。これは仕様として諦めるしかないですね。
ここまでわかったところで、とりあえずもう少しLINEの音量レベルを上げられないか中を開けてみました。
結果を言うと、入力RCAプラグ近くにある、ラインレベル調整用の抵抗を変更すると最大1.7倍程まではあげられました。ただそれ以上は別途アンプを追加しないと無理そうです。
このレベル調整用の抵抗の後ろにはすぐにA/Dコンバータ用バッファアンプがありそちらの利得はいじれません。
結果を言うと、入力RCAプラグ近くにある、ラインレベル調整用の抵抗を変更すると最大1.7倍程まではあげられました。ただそれ以上は別途アンプを追加しないと無理そうです。
このレベル調整用の抵抗の後ろにはすぐにA/Dコンバータ用バッファアンプがありそちらの利得はいじれません。
使われているOPAMPはすべてTI社のMC33078でした。これはモトローラが最初の設計だと思いますが、本家撤退後なのでTIのセカンドソースが使われてました。あと主要デバイスはA/DコンバータはシーラスロジックのCS5361、D/Aコンバータは旭化成のAK4396という構成でした。
信号切り替えにはメーカ不詳の超小型パッケージアナログスイッチが使結構な数使われています。
信号切り替えにはメーカ不詳の超小型パッケージアナログスイッチが使結構な数使われています。
アナログフィルタ関係はONKYOのSE-U55SXがこだわりのある回路だったのに比べると、ごく普通の回路のようです。A/D D/A共にICのデータシートにある参考回路をそのまま使ってるように見えます。D/A後のLPFはフィルムコンを使っていて、そこは音質に気を使ってみた感があります。この辺りは価格相応ってところでしょうか。
LINEの音量調整ポイントは入力RCAピンジャック後ろあたりのR88-R91です。
デフォルト値は7.5kΩ(85B)と10kΩ(01C)で分圧していますが、100Ωと20kΩとかにすると最大となり、レベルを上げられます。今回は少し抵抗を残しましたが、直結してもいいかもしれません。2つのアナログスイッチで、このLINE入力レベル調整分割抵抗とPHONOイコライザアンプを切り替えています。この抵抗を変えてもPHONO側のレベルには影響はありません。
ラインレベルと最大にすると、デジタル音声のアナログ出力は入力レベルが降り切れますので、入力にレベル調整用ボリュームが必要になります。50kΩBの2連可変抵抗を使ったレベル調整ボックスを作成して外付けで対応しました。
ラインレベルと最大にすると、デジタル音声のアナログ出力は入力レベルが降り切れますので、入力にレベル調整用ボリュームが必要になります。50kΩBの2連可変抵抗を使ったレベル調整ボックスを作成して外付けで対応しました。
チップ抵抗を可変抵抗にしてもいいのですが工作が大変になります。
最後に全体的な使用感ですが、結構気に入ってます。
出力にPC用のアンプ内蔵スピーカとキットのヘッドホンアンプを繋いで使ってますが、音質はいまのところ不満はないです。
ところでDTMで使われる、ASIOにも最新ドライバで対応していますが、foobar2000で使おうとしたら44.1kHzのソースはエラーでNGでした。システムのスピーカのプロパティに48kHzと96kHzしかないのが原因っぽいです。ドライバの問題なのかハードウエアの問題なのかわかりません。D/Aコンバータチップは44.1kHzも問題ないはずなんですが、周辺回路が未対応なのかな?
44.1kHzがないとCDとかからリップしたのはことごとくNGで、仕方なくDSのドライバにしています。
44.1kHzがないとCDとかからリップしたのはことごとくNGで、仕方なくDSのドライバにしています。
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