日記・コラム・つぶやき

2018年3月14日 (水)

新ラジオ TECSUN PL-880 購入

 メインで使用している、SONYのICF-SW7600GRが遂にディスコンになってしまったので、現有品の負担を減らすべく新たに短波ラジオを購入しました。いわゆる中華ラジオといわれる製品。 その中でも性能がよいとされるTECSUN社のPL-880です。
Pl8801_2
 
 実際使ってみて思うところを、レビューしたいと思います。
 
〇短波感度はICF-SW7600GRと同等程度です。
〇AM・FMも感度はいいと思います。
〇帯域幅切り替えができるので、音質重視か選択重視か電波状態により選べます。
〇SSBも受信できます。
〇同期検波も隠し機能でありますが、あまり性能は良くないです、取説に載せてないのはそのせいかもしれません。
〇音質は低音が伸びていて、筐体全体で振動する感じで音がよいです。ホームラジオに近い音質です。電波状態と送信音質が良いと短波を聞いているとは思えない時もあります。
〇チューニングダイヤルはやはり便利で使いやすいです。アナログ選局に近い感じで使えるます。この点は7600GRより優れています。、
〇チューニングメータは数値表示なので、若干わかりにくいです。無いよりはいいですが。
〇外部アンテナ端子はLWとMWでは効かず、内臓バーアンテナ一択となります。
〇電池は18650という日本では一般店穂では売ってないLi-Ion電池を使います。通販では充電器含め買えるので、電池駆動メインの場合は充電器と予備電池を購入したほうが良いと思います。また付属品は2000mA/hのものですが、これより容量が大きくても問題ないようです。

 回路は長中短波はトリプルスーパーのようです。従来のラジオと同様のディスクリート部品で構成したフロントエンドで周波数変換2段で10.7MHzに落とし、そこからはDSPでデジタル的に処理しているようです。このため帯域幅とか細かく設定できます。
 
 
●本体充電しながら使いたい場合はトランス式ACアダプタを
 
 ラジオなのに何故か付属品のACアダプタはスイッチングレギュレータ方式のものが付いています。この種の電源は、100kHz前後でスイッチングしていますので、厳重なフィルタでも使わない限り、中短波帯には漏れ出した高調波がもろに被ります。このためACアダプタを本体につなぐと、FM以外はノイズが酷くてまともに使えません。(コモンモードノイズのほうが問題のようです。)いくつか別の同種のアダプタも試しましたが似たようなものでした。
 使うときは充電しなければいいじゃないということなんでしょうね。
 
 充電しながら使いたい場合は、付属のACアダプタは使わず、トランス式のACアダプタを別に準備するといいです。仕様は5V安定回路入り、miniUSB端子のアダプタで出力は300mA以上となります。ただ端子がminiUSBのアダプタなど存在しないとおもうので、DCジャックからminiUSBへの変換プラグは自作することになります。これがあると使いながら充電できるので、追加電池や充電器などなくても運用できます。
 
 早速使えそうなACアダプタを探したところ、マルツオンラインで販売している、パトス製DK050-Rを見つけました。このアダプタは2.1mmDCプラグがついています。通販で購入する場合は、これに合う中継ジャックをついでに購入しておくといいです。実際入手しましたが、若干形状が大きい印象でしたが問題なく使えました。
 ほか手持ちのラジオである、SONYのRZ-R250TVに付属のACアダプタも5V出力で使えます。しかし、購入は補修部品扱いで入手するしかないようですので、表記ラジオ持ってない人に販売してくれるかはわかりません。 業者経由で購入できるみたいです。型番:AC-ET507K 先のDK050-Rより少し小型です。(でも値段が少し高い) こちらのプラグは、極性統一DCプラグ#2です。
 上記以外もあるかもしれませんが、必ず定電圧回路入りを使う必要があります。無いものを使うと過電圧で本体を壊す恐れがあります。
 ところで定電圧回路は、3端子レギュレータを使えば数点の部品でできます。よって自分で定電圧回路を作ることで6-12V位のアダプタも流用ができます。私も手持ちに9V 300mAの小型のトランス式ACアダプタがあったので、定電圧回路を外付けで作成して持ち運び用のACアダプタにしました。

Img_2502
 TAKACHIのMB-S1ケースに三端子レギュレータによる5Vレギュレータを組み込みました。三端子レギュレータは標準の7805でもいいですが、低飽和電圧タイプだと入力電圧が低くても動作するので良いです。今回はロームのBA05CC0Tを使いました。
元のACアダプタもそのまま使えるよう、入力2.1mmDCプラグ、出力極性統一プラグ#2にしています。こうすると6-12V位のアダプタから5Vの極性統一プラグにできて、ほかの5Vの製品も動作可能です。少し電圧低いですが、6VのICF-SW7600GRもこれで動きます。まあNiNH電池でも動くので問題はないはずです。
 miniUSB端子への変換は、市販品または不要な手持ちのケーブルを切断して使います。
最近はmicroUSBが多いですが、一昔前はminiUSBも多かったので、ケーブルが余っていることがあるかもしれません。
 作り方は、被膜を剥ぐと現われる4本のケーブルのうち、赤をプラス端子、黒をマイナス端子に接続して作ります。白と緑は接触しないように根元でカットします。万が一逆接すると本体を壊す恐れがあるので十分注意が必要です。できればテスターをもちいて確認しなが作業しましょう。
 
 写真にように、実際作って使ってますが、こちらの環境では充電しながらでも殆どのノイズは増えず通常どおり使えています。
 またこの電源アダプタは、他の機器でも使えます。録音用のICレコーダも電源がminiUSBでしたので、ICレコーダ側からのノイズ流入にも対処できています。
 
 ところで設置場所の電源環境によっては、コンセント自体からのノイズが多い場合があり、この場合は上記アダプタ使ってもノイズが入ります。このときは諦めて電池駆動で使うか、電源用のノイズフィルタを検討するといいでしょう。
 
Pl8802_2
 
 私が購入した製品は、起動時に音がでなかったり、電池動作だと音量が途中であがらなくなる不具合があります。(さすがに仕様ではないと思うのですが....。)しかも販売会社に問い合わせしたものの、香港の会社らしく、返信もない状況です。
それ以外は問題なさそうなんで、最悪このまま使おうかと思ってますが。
性能はかなりいいんですが、最後はやはり品質(管理)のほうに不安があります。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年9月23日 (水)

補完FM放送用に携帯ラジオ SRF-R431 を購入した

 通勤ラジオとして、今は修理したSRF-M100やXDR-63TVを使っているのです
が、残念ながらこれから始まる、補完FM放送に対応していません。
 特にXDR-63Vはつい最近のワンセグ対応ラジオなのですが、発売が総務省が
95MHzまでを補完FMに割り当てる前だったのと、ワンセグという日本でしか使
えない仕様で海外で使うことは皆無なので、標準の90MHz設計なんだと思います。

 昔買ったICF-R550Vはあるのですが、FMをステレオで聞きたいので、新たに
SRF-R431を購入しました。R550VはVHFのアナログTV全帯域対応で、入院
前に購入して重宝しました。小型ながら高感度なラジオです。
R431もその流れを汲んだラジオで、小型ながら感度の良いラジオだと思います。
1.5Vの単四電池で長時間動作するのも特徴です。

Radio_new
左から、SRF-R431 ICF-R550V SRF-M100

 AMの感度は、R550VもR431もほぼ同じくらいの感度のような気がします。
M100より若干悪い気がしますが。本体に入るアンテナの大きさ的に不利なの
で致し方ないでしょう。
ユーザインターフェースも同じなので乗り換えも楽です。ただライトが無いの
で暗いと画面が見えません。モノラル機のR550Vは後継機も含めあるのです
が、ステレオ機はなぜか無いのでつけてほしいものです。
 あと気になったのは、ジョグレバーで周波数変える時、上側に倒すと周波数
が下がります。これはR550Vと挙動が逆です。慣れればいいのでしょうが、
なんでわざわざ逆にしたのかわかりません。ファームのプログラムミスなのか
と思ってしまいました。

 本格的な使用はこれからですが、満足な性能な気がします。実はパナソニック
のワンセグラジオも少し前に購入したのですが、AMの受信性能がおかしく
気に入らずあまり使ってない経緯があります。AGCか何かの動作がおかしく
音量が不自然に変化したり、音質も籠ってていまいちなのです。FMの音質は
いいのですが。ワンセグは内臓アンテナにしたのはいいのですが感度的には
SONYのよりは若干落ちるようでした。

その点R431は今まで通りふつうでした。
 付属の巻き取り式ヘッドホンは、ケーブルが細くて不安かもしれませんが
結構丈夫です。ただヘッドホンって使ってると結構痛んでしまうので内臓する
必要があるのか疑問です。これが壊れると修理が高額で買い換えてしまう人
が多いようです。ヘッドホン端子があるので使えないことはないですが。
私的には内臓ヘッドホンの音質が不満なので使うことはないと思います。
内臓ヘッドホンのコスト高そうなので、内臓やめて普通に付属品にしたほうが
安くなっていいような気がします。

 早速、中身興味があったので開けてみました。
(注)これはメーカ保証外になるので保障外になる覚悟がない人はやめましょう。

 巻き取り式のヘッドホンはユニット化されていて、蓋開けただけではばらばらには
なりません。内臓ヘッドホンは巻き取り部を含めてサービスから購入できるようです。
分解はドライバーだけで可能でメンテ性は良いほうだと思います。
裏蓋も最近の機器では珍しくツメが固すぎることもなく簡単に開けられます。

 メインのラジオ用ICは、東芝のTA2154FNGが使われています。東芝のHP見ても
今ではアナログの専用ICの類は掲載されてないのですが、供給はしているようです。
ググるとICのブロック図のみ参照できました。それによると、AM/FMの全受信回路
に加え、FMステレオデコーダまで内臓した高機能ICで1.5V動作のようです。
 SONYもラジオ用ICはあるのに、なぜにわざわざ東芝なのか不思議ですが、
SONYのCXシリーズのラジオ用ICは3V動作のようなので、1.5V動作のために東芝
なのかもしれません。ちなみにR550Vも東芝の別型番のICでした。
AFアンプは新日本無線のNJM2076でした。それ以外にアンプっぽいものは見当た
らないので、スピーカアンプとヘッドホンアンプ共有かもしれません。

 東芝も同様のラジオ出してますが、SONYの名刺ラジオもメインのICは東芝製だと
思うとちょっと面白いです。ただラジオの性能はICだけで決まるものではないので
「中身は東芝製なのかよ」ということではないので誤解のないようにしないといけませ
ん。
#他社のICを使うことは多いと思います。SRF-M100も自社ICが殆どでしたが、
MPXデコーダICは三洋製でしたし。黒いテープの下にはPLL用のマイコンがある
ようです。

431001s
SRF-R431の基板

中央の大型のICが東芝のラジオ用ICです。
高周波固定コイルは白いセラミックチップインダクタが使われています。
IC横の金属ケースはAM用450kHzのセラフィルです。
バーアンテナは筐体の下端に設置されてます。
R550Vのほうがコアの断面積が少し大きいです。R431はAM高感度設計
を仕様でうたってないのでその差でしょうか。

431003
搭載されている、ラジオ用IC TA-2154FNG

431002s
基板ディスプレイ面

---
 補完放送ですが、スカイツリー発信の在京3局の補完放送はまだ送信アンテ
ナ工事中のようで電波が出てません。今スカイツリー見ると、ゲイン塔のしたの
ほうに網がかかってますがそこに付けてるようです。
 なお船橋では茨城放送の94.6MHzの電波が外ではかなり良く入ります。水戸
送信のようですが、障害物が少ないようです。音質は普通のFM放送と同じです。
(当たりまえですが...。)

 しばらく使ってますが、小型で軽い割に高感度で音質も良く気に入ってます。
FMはこのあたり強電界地域のせいか若干混変調によるお化けが弱く受信され
るみたいですが、感度と相反する特性なので多少は仕方がないかもしれません。
97.4MHzより上ではイメージ受信もありますが、これも割り当てが94.9MHzまで
なので影響はなさそうです。もっとも、イメージ受信を想定して周波数を割り当
ててるのでしょうが。

---

 数ヶ月使ってみての感想など。

 FM補完放送も試験電波が始まり、また既存局も都内の中継局が整備され
首都圏は開局ラッシュの様相です。そんな中、持ち歩いていろいろ聞いてま
すが、特にSONYのラジオ全般にいわれますが、高感度な分強い電波で受
信部が飽和して混変調等が起こりやすいようです。先日東京タワー近くに入
ったら、FMバンド内亡霊だらけで弱い局はつぶされてマトモに使えませんで
した。
 一緒にもっていったパナソニックのワンセグ付きラジオは強電界には強い
ようで、ほとんど問題ありませんでした。これAMの音質がいまいちですがそれ
以外はいいラジオで最初より印象がかわってきています。
 
 補完放送始まって、各局SONYのラジオを自社の通販で販売してますが、
名刺サイズラジオは何故かモノラル機のICF-R354Mを売ってます。(QR、TBS)
供給してるSONYの新製品を売りたい意向もあるのかもですが、せっかく
ステレオで放送してるのに、モノラル機斡旋するのもどうなのかと思います。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年11月24日 (土)

秋月の格安LCRメータ DE-5000

 秋月電子で、台湾のDER EE社というメーカのLCRメータDE-5000の
取り扱いが始まりました。LCRメータは結構値が張るものが殆どなのです
が、これが、4700円という破格値。この値段で、シリーズ・パラレル等価
回路を選択して測定できるというから驚きです。
 仕事で使っているような、ベンチタイプの機械は最低でも20万はするの
ですから。この製品は計測器メーカ大手のアジレントテクノロジーが販売
しているハンディタイプのメータをかなり意識しているようですが、値段は
1/10です。(ガード端子やラジアル部品用の測定端子があったり、かな
り真似している感じ)
 ダメモトで購入してみましたが、結構しっかり測定するのでアマチュア
が使うには十分ではないかと思います。自分で巻いたコイルの測定や
コンデンサの容量チェックに使えます。マルチメータによってはC測定
できるものもありますが、充電時間を測定するDC法で測定するため、
大容量になると測定時間が数十秒にもおよび、測定が大変です。
 しかしこのDE5000は交流信号をつかったIV法と思われるのでかなり高速
です。電解コンデンサの容量抜けチェックも楽に出来ます。

 精度が気になるところですが、ざっくり手持ちの部品を測定した感じでは
実用範囲ではないかと思います。(CAL機能もちゃんとある。)
 そのうち高精度の測定器で測定した既知のデバイスで偏差をみてみたい
と思います。

 尚、多くのLCメータキット類は共振法を使っていて、測定周波数がかなり
高いです。このため比較的低い周波数で測定する本メータとは値が異なる
ことが多いので注意です。
特にインダクタや電解コンみたいなものは顕著だと思います。

De5000
470pF±5%のセラコンの測定。

 測定端子は別売ですが、メーカ純正のものは取り扱ってないようなので
(12/6 ミノムシ型とSMD部品用プローブの取り扱い開始したようです。)
自分で準備する必要があります。バナナジャックとミノムシクリップを使って
写真のように自作するのが良いです。配線が長いと誤差が増え、そもそも
CALでエラーになりやすいので注意します。(テスター用は線が長すぎ。切れば
いいですが)SMD部品用のプローブは今後取り扱うようです。

De50002

ICは、DM5000と書いてあり、一見カスタムチップのようです。

De50003

測定部。非常にシンプルでアナログな調整箇所はVRひとつだけです。
 また4端子構造になっているのがわかります。ここで使われるバナナ
ターミナルは特殊なもので、端子が半円ずつ内部で別れています。
通常のジャックえを刺すと、ジャック側の導体で初めて接続される構造。
外部に4端子で出力するには、多分汎用のプラグは使えないので自作
するしかないです。
 リード部品用の測定端子も上下の金属は別になっているので、両面
基板を使って、こちらから4端子で引き出したほうが簡単そうです。
(純正プローブはこの方法で接続しています。)
なおバナナ側から4端子で使う場合、厳密にはリード端子側に絶縁版を
挟んで上下絶縁する必要があるのではないかと思います。(実際はほと
んど値に影響ないようですが。)
各端子は抵抗を介してそのままICに入力されています。保護ダイオード
を付けるランドはありますが実装されてません。たぶん測定値に影
響するので付けなかったのかもしれません。DC電圧の印加には注意が
必要です。フロントエンドのICが死ぬと思います。

De50004


2012/11/26追記
日置のLCRメータ3522-50との測定値(Ls)の比較です。値段を考えると十分な
精度ではないかと思います。なんといっても1/10以下ですから。

SMD固定インダクタの測定値比較
3522-50の測定電圧は0.5Vに設定 DE-5000は0.6Vらしい。
Lcr

Lcr2

フィルムコンデンサの測定比較
Lcr3

 メーカ純正のSMD部品のクリップ型プローブとワニ口プローブが
発売されました。予想通り両面基板で本体と接続しています。
 


2012/11/27 内部画像と解説を追加
2012/12/6 コンデンサ測定比較追加

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年3月10日 (土)

エステーのエアカウンターSを使ってさらに分解してみた

 エステーの家庭用放射線測定器「エアカウンタS」を購入。実売5000円
強程度で通販などでは販売されており、従来の市販のカウンタからして
かなり安価になったと思います。

 測定してみると、手持ちのdoseRAE2と比べてもかなり近い値を示します。
きちんと校正されていると思います。ただ、0.1uSv/h程度の環境ではかなり
値がぱらつくので何回か測定して平均してみるとかの使い方が必要です。
ただこのような低線量では逆にあまり心配しなくてもいいということなので、
実用面ではあまり問題ないと思います。
 値がばらつくのは低線量ではカウント率が数cpm位になるのが原因でしょう。
パルスの頻度で放射線量を計測しますので、パルスが少なくなると正確に
測定できないのでその分測定時間をかける必要があります。
これは感度とセンサーのコストバランスから言って致し方ないと思います。
改善するには、高感度なシンチレータ式等のセンサーが必要となり、この値段
で販売することは難しくなるでしょう。

 ただ一点要望なのは、低線量向けに高精度モードというか、平均時間を
長くして時間はかかるが値が安定するモードが欲しいです。現在のものは測定
時間を優先していて平均時間が短いようなので。(多分少し線量が高めなとこ
ろを想定しているのだと思うけど。)カウント率があがれば値は安定すると思い
ます。


St_count

下から、エアカウンタ、DoseRAE2、若松ガイガー エアカウンタは多少値が上下
しますが平均するとDoseRAE2の値に近いです。

----

 とここまでは普通のレポートでしたが、中味がどうなっているか気になったので
分解してみることにしました。なお老婆心ながら忠告すると、分解すると当然無
保証になるし、場合によっては測定精度にも影響することがあるので自己責任で。
また、分解したものをメーカーサービスに出すのはご法度です。


Airc_a
Airc_b

まず基板全景です。
金属ケースの部分がセンサーです。中にPINフォトダイオードが入っています。
光に反応しないように遮光フィルムが貼られさらに金属ケースでシールドして
います。非常に微小な信号なのでノイズを受けにくくするためです。

 さて、オシロで波形とか見て遊んでいたのですが、ここで事件が。多分ですが、
プローブの先で電圧が高い部分と信号線をショートさせてしまったようで、
回路が死亡してしまいました。マイコンの内部の一部が破壊されたようで表示
が出ない上に消費電流が0.2Aまで増えてしまいました。ただ測定部自体は動作
しているようなでした。こうなるともう戻らないので、さらに分解して解析すること
にしました。(結局もう一台買う羽目に。)

 とりあえず、復活させるつもりだったので開けずにいたセンサー部を開けて
みます。ここを開けてしまうと精度に影響する可能性ありましたので。


Airc_pd

 4つのフォトダイオード(PD)が使われています。ところでこのPD、どこかでみた
ことがあると思い、秋月電子で売られている、浜松フォトニクス製のS6775と比
べると全く見分けがつきません。(画像下の部品)同一製品かどうかは部品に
捺印がないので不明ですが、少なくとも浜松フォトニクス製のセンサではないか
と思われます。
 なおこのPDには、昇圧回路で作成した+30Vの電圧が印加されます。多分この
電圧で誤ってマイコンを壊してしまいました。

Airc_pdb

 PDの裏はアンプです。LMC662Aという、CMOS OPAMPが各PDに一個づつ使
われています。チャージアンプという微小な信号を増幅する回路です。ちなみに
この品番は自作でも定番で使われているものです。
 ネットでよく見かける自作記事の場合はPDを複数並列にしてアンプは1つという
ものが多いのですが、この製品はセンサ1個ごとにアンプを入れています。

 増幅したパルスは、シールドケースの外にあるLM239というこれまた定番コン
パレータで3.3V振幅のロジックレベルのパルスに変換されてます。

 そして検出したパルスはTIのMSP430F4132という電池駆動用の16bitRISCマ
イコンで演算処理されています。

そんなわけで、基板から読み取った大まかな回路構成図です。
注意としてパターンを目視で読んでいるんで間違いはあるかもしれませんし、今
後LOTでも変わる可能性もあるかもしれません。あと製品なんで細かい定数は
書きません。(もっともチップ部品なんで値までみてないけど。)
PDに高めの電圧をかけている以外は特に特殊な回路は使っていないという印象。
それよりセンサ部の実装やマイコンでの処理のほうが重要でしょうね。

Air_c_s_cir

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年3月 3日 (土)

雪と線量

ベランダにガイガー計数管 LND712を用いたストリナのカウンタを置いて
継続測定してますが、先週の首都圏に雪が降った日に変化がありました。
雨でも晴れでも風でもほとんど変わらないのですが、何故か雪だと僅か
に上昇。
 前の雪のときは自分は測定してなかったので不明ですが、ネットで見る
とこれの前の雪の時も変化があったというデータがあるので何かあるの
かもしれません。

2_29

 CPMという単位ですが、1分あたりのカウント数です。測定器固有の値です。
 DoseRAE2との測定値と比較すると、大体150cpm=1uSv/hくらいになって
ます。(ガイガー管はβ線やα線にも感度があるんで正確に換算できないが)

 これが原発由来なのかは、線種がみれないとなんともいえません、
事故前どうだったのかわからないし。
不思議なのは雪の降る新潟で計測しても殆ど差がわからないところです。

 世間はもう事故は過去のものという風になってきてる気がしますが、
実際はあまり変わってません。住んでいる総武線沿線で言えば、市川のあた
りは半年間ほとんど変化なく地表付近の空間線量は船橋の2倍近くあります。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月12日 (日)

米粉スナック お米レシピ

 先週新潟に通院のために帰省していたときにスーパーで新商品として
販売されている地元新潟の三幸製菓が発売している商品「お米レシピ」。
結構はまって全種食べてたのですが、こちら関東では全く売ってないし。
残念最近スーパーやお菓子屋行く度に無いかチェックしているのですが。

http://www.sanko-seika.co.jp/docs/okome_recipe/okome_recipe.html

ホムペ確認すると北海道・信越・中部・関西で発売中とか。関東はない
のね。ポテチっぽい上に軽くてうまいです。

代わりに本八幡のメガドンキに同じく新潟市にある栗山米菓のシャリンコ
という米粉を使ったお菓子があったのですが、これも食感が似てて結構
おいしかったです。

http://www.kuriyama-beika.co.jp/?cat=37&mode=3

しかしこれもメガドンキ以外では見かけない。
米粉スナックはポテチのように癖になる感じ。売り出せば結構売れると
思うんだけどな。おまけに油も少なそうでヘルシーかと。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月10日 (火)

成田山

リンクの更新がてらブログパーツを変更しました。

 12月中旬成田空港に会社の人が海外赴任するので見送りに行った
ついで、とても良く晴れてたので成田山、新勝寺に寄ってお参りしてきま
した。境内の前は正月準備の設営工事中でした。1月前ですが、折角な
ので画像でも貼っておこうと思います。

正面の本堂です。
Naritasan1

この本堂裏をさらに行くと境内に公園があります。
Naritasan2

この画像の噴水右横の木々が生い茂っているところで測定。
Naritasan3
 落ち葉に少し付着しているのかこの辺だけ、0.19uSv/hありました。
 結局このネタになってしまいました。
ちなみにこの場所以外は大体0.13uSv/h位でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月18日 (木)

DoseRAE2でとりあえず色々測定してみました。

 昨日届いたサーベイメータ DoseRAE2を早速持ち歩いて、測定してみ
ました。(測定日:8/18)
 家の周辺(船橋市):0.13uSv/h
  会社の周辺(市川市):0.16uSv/h 
 歩きながらの測定なのであまり正確ではありませんが、若干会社周辺の
ほうが高めでした。外は室内よりやはりやや高いようです。
 なおだいたい市町村で公開しているレベルに値は近いと思います。測定
器は正常みたい。

 会社の居室:0.06uSv/h 家よりも若干低かったです。

 ところで、自宅の部屋にあるSHARP製の空気清浄機が震災前から稼動
しているのを思い出し、もしかしたらエアフィルタに放射性ちりがトラップさ
れているのではないかと思い調べてみました。

まず、何もしない場合、0.08uSv/hとなっています。
なお、汚染防止と静電気防止のため帯電防止袋にいれています。
Fil1

このように、ちり用のフィルタの上に伏せた状態で10分ほど置きました。
通常使用で10年間交換不要のものです。

Fil2

約10分後、表示をみると0.13uSv/hと0.05uSv/h大きくなってます。

Fil3

未使用のものと比較できませんが、まさか最初から放射性物質が
ついているとも思えないので、フィルタに福島からのちりが吸着さ
れていると思います。これをこのまま使い続けていいのか不明。
再遊離しなければ問題ないとも思えますが...。

2011/8/22追記
 このメータは元々個人向けの累積線量計なので、空間線量の
測定には癖があるようです。メーカ的には線量率の表示はオマケ
なのかもしれません。(デフォルトでは1uSv/hが最小桁ですし。)
 特に衝撃と静電ノイズで一時的に値がぱらぱら変わることがあ
るみたいです。胸ポケットに入れてるとそこから取り出す瞬間静
電気が発生するのかそのノイズで値がぱらつく現象もみられま
す。
 結局手で持ちながらのほうが安定するようです。付属のクリップ
で剥き出しで使ったほうがいいのかも。目立つけど。防水と汚染
防止のために帯電防止のビニル袋にいれてますが、静電気によ
る放電ノイズにはあまり効果がなかったです。

 ただノイズがない環境ではさすが安定した値を示します。癖を知
った上で使う必要があると思いました。

 とりあえず持ち歩いてますが、ここ1週間の行動範囲では、
 秋葉原は船橋と同じくらいですが、会社のある本八幡のあたり
は周囲より0.05uSv/h位高い値を示します。これはネット上の線
量マップでもそんな感じなので、実際そうなんだなと思っています。

 ところで、セーラ万年筆が発売している国産の個人累積線量計
ではあえて1uSv/h以下の小数点以下の値は表示しないようにさ
れています。(製品特徴にわざわざ記載されてる。)
 内部では累積するには必要なので測定はしているのですが、
表示すると、いろんなものを計測されてしまうのでそれを嫌ってい
るようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サーベイメータ

 久々の更新です。TVネタ的にはアナログ終了もあったのに。
これは途中まで書いたけどUPせずにそのままです。そのうち
公開したいです。

 さて今回のネタはサーベイメータを入手しました。
 非常に小型な製品です。センサーはPINダイオードを使った半導体
式です。だから、有名な「ガイガーカウンタ」とは動作原理はちょっと
違う。

 米国の会社の製品で、やや測定時間がかかるが測定値には信頼
のある製品とのこと。米国RAEシステム社製のDoseRAE2という製品
です。

 早速室内を計測すると、0.08~0.09uSv/hと出ました。この値は市
町村発表の近隣での測定結果に近く、たしかに測定信頼性は高い
もようです。

Doserae2a

 今どこの市役所のHPでも学校や公園での放射線測定値が公開さ
れてますが、広い土地全てを計測するにはやはり限界があると思い
ます。
 今後吹き溜まりにようにあるといわれる”ホットスポット”などがないか
行く先々確認していきたいと思います。(ただ本来放射線管理区域での
個人の被爆線量確認用の機種なので空間線量の測定には限界があ
るが。測定時間がかかるので)

 あと、自作測定機の測定基準にも使えるかな。

 事前にわかっていたのですが、この機種は0.3uSv/hから2uSv/h
では、マントル線源を近づけた状態で値が安定しません。あとセンサー
付近に衝撃を与えると値がぱらつくという報告もあります。これらは
いずれもこちらでも再現されています。どうも低線量と高線量用セン
サー切り替え点がこのあたりにあるようです。1ランク上の製品では
改善されているらしいのですが、価格も2倍以上なのでまあ仕方が
ない思っています。

とりあえずほしい機能。
○測定リセット データロガー内臓なせいだと思いますが、継続測定
しかできません。よって、線量が急変した場合値の安定に時間が
かかります。電源OFFすればという話もありますが、これも基本的に
ONのまま使うように設計されているようで、面倒。

○モニター機能。ガイガーカウンタのように検出音がでるといいのだ
が。あれば感覚で線量の変化がわかるのに。(センサー出力自体
はパルスのはず。)本来の製品の目的の関係で無いのだろうが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月19日 (日)

CK1026使用ガイガーカウンタの製作 1

## CK1026は結局いまいちなので他に製作したキット。
  若松ガイガー ストリナガイガー
----

 CK1026を使った千石ガイガーカウンタキットですが、結局殆ど回路を作
り変えてしまいました。高圧発生回路を連続で電圧が出る回路に変更した
のと、パルス検出の方法を、レイセオンのデータシートにあるのと同じア
ノード端子から検出する方法に変えました。よって殆ど原型の回路をとど
めてません。

 アノード検出に変えたのは高圧発生回路を変えたら、この回路からの
ノイズで検出不能になってしまったからです。

 まず、高圧発生回路はよくある製作例では簡単なフリーランな昇圧チョッ
パーで組んでいますが、これはこのような殆どOPENに近い回路では消費
電力が小さくできるため確かにいい回路です。私もそのうち試してみたい
です。
 ただ問題は一点「設計」ができません。電圧は理論上は∞の電圧になり
ますが、現実にはありえず、各素子の損失とのバランスで出力電圧が決
まります。この辺の特性は組んでみないとわからないため、現物合わせ
で調整することになります。しかし限りなくOPENに近い条件で電圧が決ま
っているため、電圧測定のための測定器の入力抵抗ですら小さすぎてま
ともに計れません。このため1GΩ程度の特殊な抵抗を使って分圧して計
測することになります。が、これがなかなか入手ができません。
 またあっても結構高価らしい。また電池駆動の場合は電圧低下とともに
電圧が変わってしまう可能性もあります。

 今回は消費電力は上記よりかなり大きくなりますが、電力が取れる
CCFL用のインバータを使ってみました。ただしインバータは負荷OPENで
使うようにはできていないので電圧制御の回路を付加する必要があります。
何もしないと通常電圧が出すぎます。あとインバータなので出力は数十kHz
の交流なので、整流して直流にします。ダイオードは1000V耐圧を使いまし
たが1本では逆回復特性のためかロスが大きく、2本直列にして使って
います。(高速タイプとか1500V耐圧のものも使いましたが、いずれも2直
にしないと何故か駄目でした。)
 基となるインバータ回路は電圧共振形自励プッシュプル回路という、
非常に部品数が少ないながら、安定に動作する定番な回路で、だいた
いその辺で売ってるインバータはこの回路です。自作する上の問題は
トランスが入手できないのでユニットで購入するのが楽です。今回はマル
ツ電波で販売している、CCFLインバータを使いました。500円強だったと
思います。これを改造し、外部に電圧制御回路を付加しました。
 電圧制御は、自分自身の発振波形でPWM動作する方式で、簡単な
回路ながら効率のいい回路を使いました。本来はCCFLの調光に使う
ものですが、今回は電流帰還を電圧帰還にしています。
 この回路は多少負荷をとっても大丈夫(ただし消費電力は増えます)ので
測定はかなり楽で、100MΩ程度の測定抵抗で問題なく計測ができます。
なお10MΩでも測定はできますが入力電流が結構増えます。
ただし逆にパワーがあるのでさわったりショートさせないように注意が必要
です。

 千石には10MOHMの抵抗なら100本100円で売ってますので、10直ででき
ます。(抵抗値は実測して10直の実際の値を知っておくとさらに正確に測定
できます。)ちなみに100本直列にすれば1G作れる計算ですが、私はそこ
までの根性はありません。100円で1Gが作れるので試す価値はあるかも
しれません。1Gの抵抗は100円では買えないようですので。

New_gm_test

 最初GM管別基板にしようかと思いましたが、無理やりのせてしまいました。
ただ、インバータからノイズがでるので近すぎてかなり気になります。
 データシート準拠のアノード検出では一応きちんと検出しているようです。
電源電圧はインバータの関係で9Vです。電流は20mA位です。
 100MΩを介してテスターを繋ぎトリマーで電圧を900Vに調整します。
真ん中の基板がマルツ電波で販売されてるインバータ基板です。安全の
ためケースに入っているのを取り出しています。

 カウント関係はとりあえず相変わらず100円カウンタでやってますが、
そのうちマイコン化したいとは思いますが未定です。いちいち計算するの
は面倒なんでやりたいんですが。

 肝心の測定は、電圧が一定なので一定かと思えばBGは結構幅があります。
ただ以前のように時間とともにカウント率が減っていくことはなくなりました。
 今は245cpm位になってます。何かの拍子に400cpmくらいまでいくことも
あります。光に対しての影響はかわらずあります。アノードと反対側の先に
光を当てると猛烈にカウントします。

 しばらく測定してみましたが、電源投入後時間とともにカウント数が増えて
いく傾向があり、これが正常なのか管が1つしかないのでわかりません。
古い管みたいなので、経年劣化しているのか、それともこの管の癖なのか。
管だけ入手して比較してみたいですが、それもなかなか売ってないので難
しいです。

6/20追記
 どうも、異常にカウントが多いのはクエンチングを起こしているんじゃないか
と思いはじめた。雪崩のようなカウントのしかたもそれっぽい。また時間ととも
に増えるあたりも放電で管内が活性化してるんじゃないかと思う。
 アノードセンスの回路はコンデンサで電圧クランプするようなものなので放電停止
という点では厳しいような気がしてきた。放電開始したら管の両端電圧を一時
的に放電開始電圧以下まで低下させないといけないようだ。
数MΩの直列抵抗はクエンチング防止のものらしい。1Mではちいさすぎるようだ。
クエンチングを起こさないように検討が必要そうだ。

○参考回路
高圧発生部(定数非公開)

Hv_gen

GMT検出部

Gmt_sens

○2011.8.22追記

 週末千石電商の地下階に、1GΩの抵抗が売っていたので購入しま
した。一時売り切れだったようですが、今は在庫があるようです。
普通の1/4Wの抵抗と同じ形ながら一本920円也。ほかに100M、47M
10Mも売っていて、10Mだと50円です。(10Mは別のところに通常の抵
抗も売ってます。そっちは1本1円だったような)早速測定用プローブ
をつくって電圧をみてみました。1MΩで分圧して1/1000になるように
しました。ここでさらにテスター等の入力抵抗を考慮する必要がありま
す。
 手持ちのテスターは1MΩと10MΩのようでした。1MΩのテスターだと
読み取り値は1/2000です。結果設計通り900Vは余裕で出てました。
これで900Vにほぼ正確に調整可能になりまいした。
 これで定格どおり電圧がかかっているか確認できます。

 1本920円と高価ですが、これが無いとこのような殆ど負荷電流を
とれない高圧電源の電圧確認が不可能です。自作するときには必
須だと思いました。(100MΩでもいけるかなと思いましたがそれで
も負荷が重くて駄目でした。)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧