エレクトロニクスライフ
本を整理していたら、エレクトロニクスライフという雑誌が出てきた。
NHK放送技術研究所が監修する雑誌なだけに、電子回路の記事
の他、最新の放送や家電技術にも触れていて、良記事が多かった
気がする。
ただ地方の普通の書店では入手しずらい上当時は通販も無かった
んで、1時期定期購読していたが、丁度パソコンが流行りだした頃
突然パソコンライフに変更され、それも1年だけで休刊になってしま
いました。Wikiによると、1997年3月で休刊。
いま手元に1993年5月号があるけど、IBM PCの記事にかなり割か
れていて時代を感じさせられます。1992年に日本語環境がDOS V
で可能となり、国民機と言われたNECのPC98に対し黒船来襲と言
われたのを思い出します。TVでニュースを見た気もする。
ほかはビデオ信号とデジタル回路の記事。まだまだコンピュータで
直接ビデオ信号を扱うのは難しい時代、Y/C分離とかの部分にデジ
タル回路が使われだした時代でした。まだ速度的にビデオはハード
ウエア処理が必須の時代でしたな。
あと気になった記事は、既に今日本の地デジやBSデジで使われる
ISDBの構想解説が既に書いてありました。ISDBは統合化デジタル放送
の略だそうな。やっとMPEG2の規格が決定された頃の話、MUSE以外
の研究も既にやってたんですな。MUSEがぽしゃってすぐにデジタル方式
の独自規格に移行できたのもわかる気がする。昔からやってたんですな。
この本では、さらにBSが始まった頃には、丸ごとアンテナ・チューナを
自作する記事とか、MDやDCCやAMステレオ出た頃にはその解説にか
なりの誌面を割いてくれたり結構今考えるとすごい記事が普通に出てた
んですが時代の流れか売れなくなったんですな。
今電子回路関係の雑誌はトランジスタ技術誌とその別冊位しかない
ので、存続できなかったのは少し残念ですな。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント